10月5日のリサイタルで演奏する曲が、やっとフィックスできました。
2か月ほど前に決めて、コツコツと準備を進めてきたのですが、半年前に考えていたプログラムとはだいぶ違った感じになりました。
逆に、「せんくら」は、半年前に決めたプログラムのままで演奏します。
改めて「せんくら」演奏曲を眺めてみると、「よくもまあ」と我ながら感心するというか、呆れるというか、無謀なプログラムを考えたものだと思います。
自分が弾くのではなく、誰かを懲らしめるために選んだのではないかと考えたくなるほどです。
でも、数日後には私が演奏しているのでしょうね。なぜか、まだ人ごとのように思えます。それに、もし今弾きたい曲を選ぶとしたら、また違った選曲をするでしょう。私の精神性も心の在り方も、日々変化していますから。
それはさておき、リサイタルの演奏曲をお知らせします。
楽しい作品ばかりではありませんが、「今が旬」の神田将セレクトをお届けします。
幻想序曲「ロミオとジュリエット」/チャイコフスキー、
美しく青きドナウ/J・シュトラウス、
アランフェス協奏曲 第2楽章/ロドリーゴ、
組曲「惑星」“火星”“木星”/ホルスト、
幻想行進曲「幕末」(新曲委嘱作品初演)/石田匡志、
ラプソディ・イン・ブルー/ガーシュウィン、
交響的舞曲 第3楽章/ラフマニノフ
たった8曲ですが、演奏時間だけで80分近くあります。途中休憩なしで一気にお届けします。
司会の棟方宏一さんから、「今回のコンセプトは何ですか」との質問をいただきました。
特にコンセプトを掲げてから選曲したわけではないのですが、結果的には「宿命」とか「人間の生きざま」みたいなものが根底にあるようなプログラムになりました。
それぞれの作品の奥深くに流れる、魂に通じる血流を浮き彫りにしたいと考えています。
十分な磨きを掛けるには、もっともっと時間が欲しいところですが、とにかくギリギリまで苦しんで苦しんで、当日を迎えたいと思います。
確かにしんどいのですが、私は好きなことをしているのですから、泣き言は言いません。
さて、今日はいつも私を助けてくれる友人の誕生日を祝いにトロワグロに行ってきました。洗練された料理とサービスに触れ、リフレッシュするとともに意欲を掻き立ててもらいました。時間がない時こそ、思い切って出かけるべきなのかもしれません。