せんくら2010~また来年!きっと・・・

予想に反して連日好天に恵まれた仙台。今日も汗ばむくらいの陽気となり、仙台の街には音楽が溢れました。それはまさに人々の喜び。この3日間の仙台は、地球で一番ハッピーな場所だったのかもしれません。

せんくらを心待ちにしながらも、近づくにつれて緊張と怖れを感じていた私。でも、始まった途端に終わってしまったようで、祭りの後の余韻を感じています。3日間、マイルームだった楽屋とも今日でお別れです。

駆け足の一日を振り返ってみると・・・

今朝は朝食を済ませたらすぐにチェックアウトをして、K’s Music Laboratoryに向かいました。時折オーナーさんと談笑しつつも、みっちり3時間の稽古をして、それなりの手応えを持って会場へと向かいました。

ここ3日間は、連日お邪魔をして思う存分弾かせていただいたので、オーナーさんには本当に感謝しています。

会場に着いてからも、ギリギリまでリハーサルに励みました。なにしろ、今日のプログラムが3日間で最も壁が厚いので、少しの油断もできません。それなりに楽しく弾けた昨日までとは事情が違います。

そしてお客様の集中力の素晴らしいこと。間近にある客席全体から、ピリッとした空気感が伝わって来ます。それは無音になった時に一番強く感じられます。この時が最も注意力が散漫になりやすいのですが、音が途切れた時に空気が引き締まっていると、私の気持ちも引き締まります。

今日の1ステージ目のテーマは「ダンス」。主にリズミカルでエッジの効いた作品が並びますので、十分な体力が必要です。

汗だくになったスーツを着替えて、気持ちも新たに臨んだ2ステージ目は「歌のないオペラ」。一音ごとに入魂して、歌声の表現力に迫ります。こうした演奏は得意な方ですが、連日のウルトラプログラムがあっての今回ですから、楽ではありません。

それでも、昨年のヘトヘト加減に比べたらかなり落ち着いていたので、我ながら少しは成長したなと思いました。

最後のサイン会を終え、岩手町から駆けつけてくれた方や、K’s Laboのオーナーさん、大学サークルMUSICAの皆さん、そしてひとりでも多くのお客様とも楽しくコミュニケーションしたかったのですが、新幹線の時間が迫っていたので、慌てて支度をして会場を後にしました。

今回のせんくらも、スタッフの方々が素晴らしく、完ぺきな至れり尽くせり。演奏以外の心配はなにひとつありませんでした。こうした裏方さんたちに支えられてコンサートは成立します。お客様の笑顔はもちろんのこと、スタッフの皆さんにも笑顔を見せてもらえたので、気持ちよく仙台を出発することができました。

帰りの新幹線では、私にしては珍しく駅弁を。昼前にケーキをご馳走になって以来、何も食べていなかったので、腹ペコだったのです。ちょうどパンフレットで気になっていた「むすび丸」の弁当があったので、迷わずそれに決めました。

デザートは岩手町から差し入れされた「ブルーベリーまんじゅう」。岩手町では食べそびれてしまったので、待ちに待って念願叶った気分です。ふっくらつきたてのブルーベリー餅の中に、たっぷりのあんこ。今年の秋は東北三昧だなぁとしみじみ思いながら頬張りました。

そして同じ車両に素晴らしい声楽家が乗っていました。せんくらには出ていませんでしたから、他の公演の帰りでしょうか。頭だけで誰だかわかりますよね。

来年のせんくらにエントリーできるかどうかはわかりませんが、私の気持ちは参加する気満々です。もし参加できるとしたら、更にバージョンアップした神田将をご覧いただけるよう、毎日努力を重ねてお伺いします。

仙台の皆さん、そして東北の皆さん、またお会いしましょう!