エレクトーンによる第九演奏会も、今では珍しいものではなくなりました。もちろん、オーケストラで演奏するのが理想ですが、経済的なことや合唱団の規模などにより、それが難しいことも少なくありません。そんな現状に悩む皆さんに希望を持っていただけるよう、エレクトーン演奏家たちも日々努力を重ねています。私は1台のエレクトーンを使ってひとりで管弦楽部分を演奏しますが、2台使ってよりダイナミックに、あるいは弦楽や打楽器を加えてより有機的にと、さまざまな取り組みが見られるようになっています。
他国には類を見ないほど第九を愛する日本人。いずれ日本生まれのエレクトーンとともに、怒涛の第九大作戦で世界をアッと言わせてみたいなどと夢見たりしていますが、まずは一歩一歩、進めていきたいと思います。本年度は10月に韓国・昌原からスタートし、兵庫の宍粟、山口の周南、兵庫の加古川と4回の第九に声を掛けていただきました。今までもずっと必死で取り組んできたものの、やはり第九を一人で弾くという壁は厚く、毎回燃えては灰になり、悔しい思いもしてきました。それがやっと安定するかなという予感がしています。灰から不死鳥のように蘇ったところで、各アマチュア合唱団の熱い思いと共に、私も更に熱く燃え上がります!
2017年10月14日(土)15:00 韓国・昌原ソンサンアートホール大劇場
指揮/イ・サンヨプ ソリスト未定
2017年10月29日(日)14:00 宍粟市山崎文化会館ホール
指揮/土田景介 ソプラノ/丸山美保 アルト/白石愛子 テノール/清水徹太郎 バリトン/迎肇聡
2017年12月23日(土)14:00 周南市文化会館大ホール
指揮/中野幸郎 ソプラノ/坂本久美子 アルト/松村千春 テノール/土田景介 バス/安東省二
2018年2月12日(月)15:00 加古川市民会館中ホール
指揮/川邊甲子郎 ソプラノ/北井春花 アルト/貝塚有香 テノール/土田景介 バリトン/藤村匤人
各公演ともベートーヴェン交響曲第9番は「第4楽章のみ」の演奏です。前半は、エレクトーンソロや声楽とのアンサンブル、ピアノ協奏曲など、それぞれに工夫を凝らした個別のプログラムが予定されているので、毎回違う雰囲気を楽しむことができます。各公演のより詳しい内容は、改めてブログなどでお知らせしてまいります。
また、各公演では合唱団員の募集もおこなっています。ドイツ語で歌いますので、まったくの初心者が途中から参加するのは難しいかもしれませんが、一度でも経験のある方は、奮ってご参加ください。諸条件は各公演の合唱団ごとに異なりますので、お問い合わせください。お問い合わせはこちらまで。神田将オフィシャルサイトで受け付け、各団体にお取次ぎいたします。
↓こちらは加古川の募集チラシです。