姜建華二胡コンサート in 大館

秋田といえば「なまはげ」。ホテルロビーに飾られているのは、ミニチュアサイズの置物ですので、ビビって恐がる迫力はなく、むしろ妖精のようなかわいらしさです。

秋田駅周辺は県都だけあって大都会の賑わいを感じますが、早朝はまだ人が少なく、晴天の爽やかな空気が一層引き立っていました。今朝のランニングコースは、ホテルからほど近い久保田城址・千秋公園を選びました。

早起きワンコのお散歩にもたくさん出会いましたが、どの犬も今は亡きタロウによく似ています。きっとタロウにも秋田犬の血が流れていたのでしょう。

例によって、朝食後の散歩にも、走った道をふたたび歩いてみました。広々とした公園には立派な木々や池などが点在し、訪れる人々の憩いの場になっています。傾斜に沿った階段を上がると、表門を見ることができます。

更に進むと御隅櫓がそびえ、内部(入場は有料)には展望室もあるようですが、まだ営業時間前でしたので、見上げるだけで引き返しました。

朝は、光を浴びた葉が一段と美しく見える時間です。

まだ日中は汗ばむ気温になることもありますが、秋は確かに近づいているようです。

秋田駅から大館駅への移動は、特急「かもしか」を利用しました。3両編成の古い車体は、いかにも重量がありそうに見えます。車内はリニューアルされてきれいでしたが、随所にレトロな設備が残っていました。

少しでも体力を温存することを考え、車内ではせめて目を閉じてゆったり過ごすつもりが、車内やら車窓やら興味をひくものばかりに囲まれ、のんびりどころか目を見開いたまま、あっという間に大館に到着しました。

大館といえば、比内地鶏。大館駅前「花善」の鶏めしが有名です。ひとつ買って、ランチにしました。スープで炊いたご飯が美味でした。大好きな栗ひと粒にもご満悦。

会場に着くと、すでにステージの準備が進み、最終段階に入っていました。

今日から音響さんが代わり、初めてのチームと組むので、音響に関しては時間を掛けてじっくり調整していきます。チーフエンジニアは珍しいことに女性です。女性ならではの細やかで丁寧な調整により、次第に音が落ち着いてきました。

問題は、ホール備え付けのグランドピアノがかなり古いもので、すでに弦が寿命を超えており、よい演奏をしたいと思っているピアニストにとっては、受け入れがたい状態でした。

調律師を手配し調整を試みますが、こればかりはどうにもなりません。でも、メンバー同士でフォローし、全体としてはよいアンサンブルに仕上げることができました。

今日のお客様はとてもホットで、付き合い上手。曲の雰囲気に合わせて、シリアスになったり、コミカルになったり、演奏にぴったり寄り添ってくれました。

秋田県はエレクトーンが盛んな地域ですので、エレクトーン演奏を楽しみにご来場下さったお客様も多くいらっしゃいました。

さて、次の写真はなんでしょう。

これはおわかりですね。二胡の琴筒のクローズアップです。琴皮はニシキヘビの皮です。

こちらは揚琴の柱の間から弦を見た様子です。楽器のディテールには、不思議な世界がたくさんあって、なかなか面白いです。