姜建華二胡コンサート東北ツアーを終え、早朝の新幹線で東京に戻りました。姜建華さんの卓越したテクニックと、他人が決してマネできない孤高の表現力に圧倒されながらの5日間。これまで何度も共演させてもらっているのに、毎回が新鮮でした。
そして、無限に続くのではないかと思わせるスタミナにも驚かされっぱなし。島国育ちの私は、ついていくのが精いっぱいで、帰京するなり疲労感にどっぷりと浸かっています。
でも、のんびりとしている暇はありません。早速次の公演の準備を進めましょう。年内はずっとコンサートが連続しますので、私にも無限のスタミナが必要です。ランチは鉄板焼にしました。
さて、今日は以前ご紹介した神田将座長公演の詳細をお知らせします。
このコンサートも、姜建華二胡コンサートと同じく、主催は民音。全国各地を巡り10万人近いお客様に絶賛して頂いた姜建華二胡コンサートの、いわばスピンオフ公演です。
エレクトーンを中心に据えたアンサンブルコンサートの実現は、私にとって長年の夢のひとつでした。
これまで素晴らしい共演者たちに恵まれ、豊富な経験を重ねて来ましたが、それらはエレクトーンが常に脇役でした。
もちろん、脇役であっても、世界的な演奏家たちとの共演は刺激的ですし、そこから得られるものの大きさは量り知れません。よいコンサートに参加して、なくてはならない存在だと言ってもらえるのも、本当に嬉しいものです。
脇役の時は、相手が大物であればあるほど、やり甲斐も比例して増大する一方、観客の関心は主役に集中します。この時、私の心の中には、「主役をいかに光らせるか」という使命感しかなく、主役が浴びる喝采が大きければ大きいほど、私の歓びも膨らみます。
こうして、共演者としての充実感を噛みしめながらも、エレクトーンの魅力をより多くの方々に知ってもらうにはどうしたらいいのかを、常に考えて来ました。
その答えは、ひとつ。エレクトーンが中心となったステージを実現するしかないのです。究極は私のリサイタルのようなソロステージですが、エレクトーンを主軸としたアンサンブルというのも、エレクトーン音楽の多様性と協調性を示すに相応しい企画です。
ところが、エレクトーンを引き立ててくれる楽器と、その演奏家を探すのは簡単ではありませんでした。楽器はエレクトーンの大音量に負けないこと。そして共演者は、私の音楽性を信じ、私が支配する空間のなかで燃えてくれる人でなくてはならないのです。
それだけではありません。私が本気で燃えた時に、埋もれてしまうようなオーラの薄い人であってはなりませんし、自分の音楽ばかりを考えずに、全体を見渡せる広い視野があることも条件でした。
こうした条件を満たした4人の共演者たちと、ワンダフルなステージをお届するため、吟味に吟味を重ねて準備を進めています。
指揮者パフォーマーの好田さんも、私にはないユニークな発想で、ステージを盛り上げてくれることでしょう。
どうか、私の夢がまたひとつ叶う瞬間に、ぜひ名古屋でお付き合い下さい。お待ちしています。
エレクトーン・スペシャル 神田将とアンサンブル
日時:2010年12月8日(水) 18:30開演
会場:中京大学文化市民会館プルニエホール
(旧 名古屋市民会館中ホール)
出演:神田将(エレクトーンELS-01X)、波多江史朗(サクソフォン)、石川昇平(パーカッション・ドラムス)、米津真浩(ピアノ)、伊藤真友美(ソプラノ)、好田タクト(司会・指揮者パフォーマンス)
チケット:4,500円(全席指定)
お問い合わせ:MIN-ON中部センター 052-261-5391
チケットのお求めは:チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:116-483)、
ローソンチケット 0570-084-004(Lコード:46072)
主催:MIN-ON
協賛:ヤマハエレクトーンシティ渋谷