太陽がこんなに眩しいなんて、久しぶりに実感しました。外に出てみても、昨日までに比べると格段に暖かく感じられます。今日は札幌から帯広まで移動。函館から苫小牧、旭川、小樽、札幌とお伴してくれた千歳バスが迎えに来ていました。
今回が一番長い移動なので、プロデューサーが気を遣って、より大きなバスを用意してくれました。確かに乗り心地は向上しましたが、これぞ贅沢という感じで少々落ち着きません。もったいない、もったいない・・・
相も変わらず女性陣は熟睡。私は車窓を眺めながら、ひたすら考え事をして過ごしました。
途中、高速道路が未開通の区間があって、一般道を通りました。比較的よく整備された国道ですが、それでも高速道に比べるとアップダウンやカーブが続きます。でも、高速道が開通してしまったら、もう一生通ることのない道かもしれないと思うと、景色を一瞬でも見逃したくない気持ちになります。
休憩は占冠の道の駅にて。館内には3軒の飲食店があるのですが、そのうち2軒は休業。ちょうどランチどきとあって、ひっきりなしに訪れる客は、皆、ひとつしかやっていない店に吸い込まれていきます。
おばあちゃんがひとりで調理し、おじさんが手伝っているという感じの店が、上へ下への大騒ぎ。しかも、男性客はタバコ休憩を兼ねての訪問ですから、店内は雀荘のような煙です。
私は外にあったタコ焼き屋に目をつけました。普段ならまず食べようと思わないタコ焼き。でも、なぜか今日は食欲という観点とは別に、思わず惹きつけられました。
タコ焼き初心者の私は、何もわからないまま「ゆず唐辛子タコ焼き」を注文。愛想のいい兄ちゃんが「熱いから気を付けて下さい」と渡してくれたパッケージは本当に熱々でした。
ほくほくのピリ辛。北海道でも有数の寒冷地帯で、大阪名物のタコ焼きを頬張るというのも、なかなかオツでした。店の名は「Takoyaki Factory てくてく」。なんだかとてもいい感じの店でした。
温度計を見ると8.8度。でも、日が差しているので、体感的にはもっと暖かいように思えます。今年の最低気温はマイナス34.4度だったそうですから、それに比べたら40度以上も暖かいということですね。
また高速道に乗り、トマムのリゾートを通り過ぎ、峠を超えると十勝平野が見えて来ます。景色も次第になだらかで大地の雄大さが感じられるものに変化しました。
十勝川を渡ると帯広の市街地はもうすぐです。
今日のコンサート会場は駅からすぐ近くの好立地。まだ比較的新しい施設で、舞台からの眺めも壮観です。
昨日はクラシックスタイルで上品なステージを心がけましたが、今日からはまたいつもの調子で楽しく進めていきましょう。なんだかお客様も、かなりノリがいい様子です。それもここは大阪か?と錯覚しそうになるほど。おかげで軽快でリラックスした雰囲気のコンサートとなりました。
姜建華二胡コンサート2010ツアーも、明日の釧路がいよいよ最終日です。