川内学校コンサート 「神田将ひとりオーケストラ&セッション」

薩摩川内市で10回にわたってお届けする2010年神田将ひとりオーケストラ&セッションは、今日が最終日でした。

今年まだ5日間のアンサンブルですが、やっと絶妙な味わいが出てきたところで、終わってしまうのはとても残念に思います。

1回目は川内市内の原風景を眺めながら、入来文化ホールに向かいました。

入来小学校、朝陽小学校、大馬越小学校の皆さんが集まり、コンサート形式での観賞会となりました。

ピアノのコンディションがこれまでで一番いいので、米津さんの演奏に格段の表現力が加わり、胸の奥まで響いてくるのを感じながら共演しました。

波多江さんも石川さんも「響きが返ってくる環境って、こんなに気持ち良かったっけ」と、体育館との違いを確かめるようにリハーサルに励んでいました。

体育館には、体育館のよさがあります。皆さんが普段運動をしたり朝会をしたり、学習発表会をしたりする空間が、たった一日だけコンサートホールに変身するというのも、なかなかステキなものです。

ホールだと、音楽的にはより高度な表現が可能ですが、子どもたちとのコミュニケーションや、心のつながりの深さは、やはり体育館の方が圧倒的です。

午後からは原子力発電所にもほど近く、川内川河口付近にあるとても穏やかな学校、滄浪小学校へ。

寄田小学校の皆さんも来てくれて、両校をあわせても40名足らずの会となりました。

この規模だと、全員の子どもたちに間近で演奏を体感してもらえますし、アットホームな雰囲気が味わえます。最終回とあって、4人のメンバーは格別な思いで演奏しました。

今日でチームを離れる石川さんを鹿児島空港に見送り、残った3人は今日からの宿にチェックインしました。

明日からはトリオで霧島や鹿屋を廻ります。パーカッションが抜けた分は、エレクトーンで補うことなり、私が自分と石川さんの二役を受け持たなければなりません。

これが逆、すなわちトリオからクァルテットになるのなら、アンサンブルはスムーズにいくでしょうし、一層の盛り上がりが感じられるはずですが、生のパーカッションがなくなって、エレクトーンのリズムに合わせるとなると、エレクトーンに慣れている私でさえ、計り知れない違和感があります。

それだけ、アコースティック楽器が生み出す空気の動きは、自然で心地よいということです。

まだまだ進化の余地がたくさんあるエレクトーン。こうして素晴らしいチームとアンサンブルを組むことで、改善すべき点も浮き彫りになってきましたし、逆にエレクトーンならではのよさもわかってきました。

4人のアンサンブルは12月8日の名古屋で存分にお楽しみいただきましょう。ここに伊藤さん、好田さんが加わり、最強のプログラムでお贈りします。ご期待下さい。