霧島学校コンサート 神田将電子オルガントリオ

今日も霧島市内で2回の学校コンサートがあり、昨日と同じく、1回目は平地の、2回目は山あいの、それぞれ小学校の体育館で行われました。

1回目は国分小学校。到着した時、ちょうど全校児童が校庭に集まり、なにやら運動で優秀な成績をおさめた人の表彰が行われていました。

校庭の周辺には、もう冬目前にもかかわらず美しい花々が咲き乱れています。それらは、すべて子どもたちが愛情を注いで育て上げたもの。中でも、朝つゆに濡れながら朝日を浴びるマリーゴールドが、まさに黄金のように輝いていました。

校舎の入り口にも体育館前にも、私たちを歓迎する文章が掲示され、皆さんが期待をもって受け入れてくれていることが伝わって来ます。

演奏を聞く子どもたちの反応からも、そうした思い入れが感じられ、とても音楽を聞き慣れている印象がありました。

終演後に校長にうかがうと、2008年には金管バンドのコンクール全国大会で優秀な成績をおさめ、メンバーだけでなく全校生徒が普段から音楽に親しんでいるのだとか。

700人以上の大きな学校ですが、拍手はそれ以上いるかのような迫力で、私たちの方が圧倒されたほどです。

午後の会場となる大田小学校へは30分ほどのドライブ。途中、高原のような心地よい場所を通り、思わず窓を開けて深呼吸をしました。

大田小学校には、霧島小学校と永水小学校の生徒たちが訪れ、3校合同で聞いてもらいました。3校合わせても240人程度とコンパクトですが、ひとりひとりの元気さでは国分小学校に負けていません。

最初は少々様子伺いをしていた子どもたちですが、だんだんとツボをおさえ、最後には爆発的に盛り上がって、楽しく終わりました。

昨日は石川さんが抜けて少々ギクシャクすることもあったアンサンブルですが、二日目にはまた新しいバージョンとしてすっかり馴染んで来ました。よりひとりひとりの存在感が浮き彫りになってきたような印象です。

これまでは私がメインになって全体を引っ張る役割を担って来ましたが、将来、それぞれが独立して活躍することも想定して、進行の一部を任せてみたりもしています。

強固なリーダーシップを発揮したり、自分が主演として引き立つことよりも、私を支えてくれている共演者に花を持たせることの方が、今の私には心地よく感じられます。

そして演奏会を陰で支えてくれているエージェントや、舞台スタッフ、準備に奔走する先生方、毎回見守ってくれる教育委員会の方々。そうした皆さんの眼差しが、子どもたちの好奇心にあふれた視線と同等に、私たちを奮い立たせます。

私たちが燃えれば、聴く人の心も熱くなる。素晴らしい相乗効果です。

ホテル脇の川岸をしばらく散策してみました。晩秋も今は名残り。遠くに思いを馳せたくなる季節です。