プラネタリウムクリスマスコンサート

今年は4か所のプラネタリウムからコンサートに呼んでもらいましたが、今日は中央区立郷土天文館プラネタリウムにてコンサートがありました。

こちらの写真は、スタンバイが済んだ状態のエレクトーンを、演奏する視点から撮影したものです。

中央の光っている部分はタッチパネルになっていて、私が演奏に使用するデータを選択する画面が表示されています。データは私のソロ用の他、共演者ごとに整理されており、ひとつのUSBメモリに1000曲以上のデータが入っています。

楽屋として用意された部屋には、スタッフが揃えてくれたお菓子やメッセージカードが置かれていました。

スタッフも皆、お客様を迎える準備でそれぞれに慌しく動いていますので、改めて顔を合わせておしゃべりする時間はないのですが、このお菓子からも、今日のコンサートに皆さんが大きな期待を寄せてくれていることが伝わってきます。

今日のクリスマスコンサートは、広報などを通じて事前に応募をし、当選された中央区民の方々がお客様です。2回のステージがあり、1回目はキッズ向け、2回目は大人向けと、それぞれ違った内容と演出でお届けしました。

プラネタリウムといえば、真っ暗な環境で演奏しなければならないことが多いので、今回も覚悟をしていたのですが、今回は星空解説の間以外は、常に照明が当たっていました。

真っ暗になってしまうと、私が弾いている姿は見えなくなります。でも、私としては、弾いている姿もまた音楽の一部という気持ちで演奏しているので、真っ暗になる時間はできるだけ少ない方がいいのです。

また、途中で演奏やトークの姿が天周に映し出されたので、後方座席で演奏する姿を見にくいお客様にも、私の指や表情を見てもらうことができました。

星空解説では恒例の即興演奏も披露。私も星を見上げながら、幻想的でやわらかい音楽を奏でるのは、とても気持ちがいいものです。

季節柄、苦手なクリスマスソングも演奏しました。演奏中は曲のイメージに合わせた画像や星空が投影され、音楽に彩りを添えてくれました。

4か所のプラネタリウムを回ってみて、一口にプラネタリウムと言っても、設備ごとにまったく違った魅力があることに気付きました。最新機材の圧倒的な映像表現、巨大ドームの迫力など、設備に特長がある施設もあれば、プログラムやコンセプトで個性を放つところもあります。

毎回思うのは、星空を見上げるとロマチックな気分が込み上げてくるということ。そして、あまりに壮大な宇宙に包まれながらも、私は確かにここに存在していると実感できるのです。

プラネタリウムとエレクトーン。これもまた最強のコンビネーションかもしれません。壮大で多彩な音楽と、美しい宇宙の姿。この共演が生み出す相乗効果は絶大です。このようなコンサートが増えて、多くの方々に体験してもらえることを願っています。