上海には星の数ほどの中国料理レストランがありますが、値段も質も味もサービスも内装も、どれをとってもそれぞれに個性があり、同じような店はふたつとないように感じます。
今回もまた、活気あふれる上海の街で出会った美味しくてリーズナブルな料理の数々をご紹介します。
一昨日からの上海滞在で訪れた中国料理レストランは、今のところ4軒。到着日の昼食は、ポートマン リッツ・カールトン内のダイニングでワンタンを食べましたが、これは失敗。高いだけで少しも美味しくありませんでしたし、中国料理店ではないので、ここはカウントしません。
その夜には、伊勢丹のある梅龍鎮広場7階の「翡翠酒家」に行きましたが、その時の料理は28日のブログでご紹介しました。全体的にはさほど高い店ではありませんが、伊勢海老だけは一皿2万円以上とびっくりするほど高価でした。
29日のランチは、高級ブランドが軒を連ね、高級感溢れるショッピングモール恒隆広場(Plaza 66)の5階にある「ZEN采蝶軒酒家」(広東料理&飲茶)へ。
アトリウムに面した解放感のある店内は、桜をモチーフにした装飾もあってモダンですが、値段は手ごろでカジュアルです。あれこれ注文した中から5品をピックアップします。
スパイシーな大根餅
濃厚な味の肉巻き
蝶の皿に盛られた野菜炒め
蟹と豆腐煮
チャーハン(トマトとキュウリでちょうちょ。セミのようでもありますが。)
地梨の餅(これGOOD!)
マンゴープリン
コンサート後のレセプションは、10月にも訪れた「京翅坊」。トップの写真はこの店です。芸術祭の総裁とスポンサーになってくれた上海銀行の頭取と一緒に。大人数でテーブルを囲んだので、数え切れないほど様々な種類の料理が並びましたが、そのうち印象に残ったのがこの4皿です。
こちらは魚をディープフライにしてあるのですが、ちょっと甘めのソースに、個性的なスパイスが絶妙にマッチして、大変気に入りました。
見ての通り、かぼちゃのスープです。大きな皿に盛られ、きっと中にフカヒレが隠れているに違いないと期待したのですが、そのまんまスープでした。でも、コクがあるのにまろやかで美味でした。
こちらは牛フィレのステーキです。ソースに心もち中国的なスパイスを効かせていますが、コンチネンタル料理店で出されても違和感のない味わいでした。
甘いスープの中に、果物のグラッセが入っています。意外とさっぱり。
続いては30日のランチに訪れた超有名店「鼎泰豊」。こちらは台湾のチェーン店なので、上海っ子はなかなか連れていってくれません。今日は打ち合わせ後に、上海商城にある支店にプライベートで出掛けてみました。
午後1時過ぎに入ったのですが、満席。でも、店内は広くてたくさんのテーブルがありますので、さほど待つことなく席が空きました。
店内は人気店らしい活気に溢れていますが、サービスも手慣れており、実に素早い対応です。そして中国人スタッフたちにしては、驚くほどフランクで笑顔に溢れています。この辺りも台湾系ならではなのでしょうか。
前菜は好物の一品。
名物の小籠包には様々な種類がありますが、豚肉と蟹、鶏肉と黒トリュフの2種類を5個ずつ注文しました。
スープは「ハタと野菜」。
甜品は名物の芝麻湯円。
まだまだ食べられそうな勢いでしたが、腹八分でストップしました。そろそろ、中国料理以外の店にも挑戦してみましょうかね。