雲ひとつない青空と穏やかな海。それが手に届くところで待ちかまえているのに、とても出掛ける気にはなれません。今日こそは終日ホテルで過ごすことに決めました。
早めに朝食をと思って「ハウツリーラナイ」に行ってみたら、もう満席。さすが日曜日。宿泊客より外来客の方が多いようです。海岸を一回りしてくれば、その間に落ち着くだろうと踏んだのですが、戻ったら更に混雑が激しくなっていました。
しかたなく順番待ちのレジストをして、ロビーに佇んで呼ばれるのを待ちました。それから約1時間。やっとコールされ、隅の小さなテーブルに落ち着きました。
待つのが大嫌いな私が1時間もおとなしく待つなんて。しかも、イライラすることもなく、穏やかな気持ちで。ハワイのおおらかな風土がそうさせたのかもしれませんが、それだけではなさそうです。
日頃待てないのは、性格ではなくて、時間に余裕がなさすぎるから。今回ハワイに来てからの時間的感覚は、記憶にある限り、最も緩やかなものです。しかも圧倒的に。
日頃から、このようなゆとりある感覚で生きられたらいいのですが、また東京に戻れば目まぐるしい日々が始まりますので、今のうちにネジに油をさしておくことにしましょう。
今朝はバターミルクパンケーキ。ふんわりと焼き上がったパンケーキには、メイプルシロップの他、ハワイらしくココナッツシロップも添えられていますが、やはり私には王道のメイプルの方が相性よく感じました。
そして、アイランドパパイヤにライムをたっぷりと絞ってさっぱりと。皮ギリギリまで柔らかく甘く食べられました。
朝食が済んだら早速ビーチへ。もう多くの人たちが砂浜でまどろんでいます。平日ならこんな感じなのが・・・
Lapule(日曜日)にはこの賑わいです。
見上げれば、真っ青な空を背景に、椰子のグリーンがよく映えています。
この日差しの下に6時間もいたのに、それほど日焼けしていません。国も年齢も習慣も全く違う人たちが、同じ太陽の下で同じ心地よさを分かち合っていると思うだけでも、なんだか嬉しくなります。
日が沈んだら、ホテル内の日本料理店で母たちが主催するパーティがありました。ハワイで親しくしてもらっている人たちを招いて、和やかなひと時を過ごそうというもので、こちらも多様な顔ぶれでした。
共通しているのは、皆ほがらかで楽しみ上手という点です。85歳の陽気なおじいさんが飛ばす冗談に爆笑したり、老夫婦の熱々ぶりを微笑ましく思ったり。私もそんなおおらかさに感化され、失いかけたバランスを取り戻せたような気がしました。