セリーズ by ゴードン・ラムゼイ at コンラッド東京

ほぼホテル内で過ごした日曜日。朝食とランチに同じ店「セリーズ」を利用しました。

本来このダイニングホールは「ゴードン・ラムゼイ」のものですが、「ゴードン・ラムゼイ」はディナーのみの営業(日・月定休)ということもあり、朝食とランチタイムには「セリーズ」として使われています。

朝は明るく爽やかなこの空間で、気持ちの良いひと時を過ごすことができます。料理はハーフブッフェスタイル。サラダやフルーツ、コールドミート、パンなどはブッフェ台から好みのものを。卵料理などの温かい料理はメニューから1品を選んで調理してもらいます。

和朝食やエッグベネディクトも選べますが、私は大抵の場合、ブルーベリーパンケーキを注文します。フレッシュなブルーベリーを生地に練り込んで、ふんわり軽く焼きあげたパンケーキはとても美味。毎回微妙に出来栄えが違いますが、今日のはパーフェクトでした。

そして改めて訪れたランチタイム。日曜日はサンデーランチと題して、コース料理に加え、料理にマッチングさせたワインとのセット(8,800円)や、更にフリーフローのシャンパンが付くセット(10,800円)が人気です。

でも、私はアルコールを控えているので、料理のみのコース(6,800円)を注文しました。朝食を楽しんだ明るいホール席は混雑していたので、逆に誰もいない入口付近の小ぢんまりとしたコーナーを選びました。

料理はプリフィクススタイル。前菜、主菜、デザートはチョイスでき、これにカナッペとアミューズ、パン、コーヒーが付きます。

カナッペ

アミューズ

前菜は「帆立貝のグリル」を選びました。烏賊のフリットを添え、サフランで色づけしたカリフラワーのピュレとネロ(イカ墨)ソースで、インパクトのある一皿に仕上げています。

メインディッシュは「鶏胸肉のロースト」を選びました。ほろ苦いスイスチャードのグラタンと、トリュフの入ったベルニーポテトを添え、フォアグラのフォームで仕上げています。

デザートは懐かしい「レモンタルト」を選びました。最近、こうしたシンプルなタルトは、逆に探しても見つからなくなったように思います。

かつて、「セリーズ」の料理は一皿ごとの量が少なく、まるで試食品のようでガッカリすることが度々ありました。今回もその覚悟でいましたが、一皿の量だけでなく、味の説得力や存在感が格段に向上していたのには驚きました。また、サービスには気品があり、タイミングもよく心得ています。

「ゴードン・ラムゼイ」の料理に関しても、「品書きが変わり映えせず、新しい発見がなさそう」との印象を伝えると、メニューに劇的な変化はないものの、料理そのものは確実に進化していると胸を張っていましたので、ぜひ近いうちに味わってみたいと思います。