演奏はじめ

今日は今年初めて演奏会がありました。 jetヤマハミュージックスガナミ経堂支部の新年会におけるゲスト演奏でしたので、関係者様のみが対象のステージとなりましたが、私自身が弾くことを思い切り楽しみながら、気持ちのよいスタートを切ることができました。

それにしても、大勢の先生方の前で演奏するのは、何度経験しても毎回緊張してしまいます。先生方は皆さん勉強熱心ですので、私の演奏から様々なことを汲み取ろうと、一般のお客様に比べて鋭い視線が注がれます。

私もそれに応えるべく、できるだけ多くのものをお伝えしようと努力をします。ところが意識が強すぎると、本来音楽に注ぐべき集中力が別のところに流れてしまって、演奏がぎくしゃくしてしまうことがあります。

今日はそうなっては申し訳ないと、最初から先生方にもリラックスしてもらえるよう、いつもなら演奏からスタートするところを、まず自己紹介をしてから始めました。

小ぢんまりとした空間で少人数に聞いてもらう時は、親近感のある打ち解けた雰囲気で進める方が、弾き手も聞き手もリラックスできるようです。その点、今日はとても和やかな雰囲気で演奏することができました。

終演後は近くのイタリアンレストランで懇親会がありました。初めてお目に掛かる先生方から伺う話は、私にとっても刺激的でした。自らの教室での指導のみならず、ご自身の演奏活動にも熱心な先生が多く、頼もしく思いました。

そして、今日の演奏会と懇親会を通じて、「元気が出た」「もう一度エレクトーンに懸けてみたくなった」と言ってくれたことが何より嬉く思いました。

気がつけば予定していた出発時刻を過ぎていました。急がなければ飛行機に間に合いません。車の予定を電車に変更し、空港に着いたのが出発15分前。搭乗手続き締め切りのギリギリでしたが、スムーズに搭乗することができました。

機内でコーヒーを一杯。大阪市内ではいつものホテルにチェックインし、整った部屋で荷をほどいてから、日課の水泳に向かいました。

そういえば、先日も馴染みのホテルでスタッフのひとりから声を掛けられました。「私ごとで恐縮ですが」と切り出した彼女は、3歳からエレクトーンを弾いていたとのこと。今は仕事が忙しくて離れてしまっているけれど、家にはEL-87があるので、また弾いてみようと思うと言っていました。

かつて習っていたけれど、今は離れていると言う人は大勢いますが、このように何かのきっかけでまた弾いてもらえるのはとても嬉しいことです。