今日もjetの新年会におけるゲスト演奏があり、充実した一日を過ごすことができました。ホテルに戻ってきた今も、まだ余韻に浸っています。
今回うかがったのは、大東楽器さん。昨年の2月にはjet HAPPY LIVEで呼んでもらったのですが、それから1年を待たずして再び声を掛けてくれ、とても光栄に思いました。
HAPPY LIVEの時は、先生方だけではなく、生徒さんやそのご家族もご来場でしたので、皆さんと一緒に楽しめる選曲をしましたが、今回は全員が先生方ということもあり、よりディープな世界をお届けしました。
あらかじめ先生方よりリクエストをいただいた7曲に、最近気に入っているマイチョイス作品を3曲加えた10曲のプログラムは、とても午前中から気楽に弾くような内容ではありません。まるでリサイタルです。
ノルウェー、フィンランド、イギリス、フランス、ドイツ、ロシア、チェコ、オーストリア、そして日本と、9カ国の文化と息吹を伝える名曲ぞろいのプログラムとなり、関連性や比較を感じる上でも有意義でしたし、何より私自身が弾き応えを満喫しながら演奏することができました。
また、jetのイベントとしては珍しく、プロフェッショナルモデルのステージアを用意してくれたので、より気持ちと力のこもった演奏ができたように思います。
最終曲を弾き終える頃には、スーツの背中がじっとりとするほど汗だくでしたが、なんとも爽快な気分でした。時計を見ると演奏開始から95分。もちろんノンストップ。長時間にわたり高い集中力で聞いて下さった先生方に感謝です。
終演後は近くのレストランを借り切って懇親会が行われました。大阪の皆さんは明るく開放的なキャラクターかと想像していましたが、意外なことにとても奥ゆかしい印象です。でも、食事が始まって、いざ音楽談義になると、皆さん大変熱心に語ってくれました。
生徒を教えていて遭遇する涙が出るほど感動する場面のことや、ご自身がいかに音楽が好きであるかなどを語っている先生方の表情は、なんともステキでした。
名残惜しく解散した後は、3月20日の明石リサイタルの打ち合わせがありました。
スガナミ楽器さんの担当者と、音響や照明について様々なアイデアを出し合い、どのようなスタイルが一番お客様に喜んでもらえるかを検討したり、ひとりでも多くのお客様にお集まり頂くためのプランを練りました。
その中で、今回の演奏会を単に私の演奏をお披露目する場にとどめることなく、エレクトーンがもっと輝く時代に向けた、ひとつの架け橋になることを目標にして、より強くエレクトーンの存在感を打ち出す機会にしたいとの気持ちで一致しました。
担当者さんがこの演奏会に懸ける意欲は並のものではありません。私はその期待に応えられるよう、気を引き締めて臨みたいと思うと同時に、お集まり下さったお客様と共に、この瞬間にしか存在し得ない「音の奇跡」を分かち合いたいと思っています。
今日はフライヤーとチケットもお預かりしたのですが、とてもステキなものを作ってくれました。チケットはまるで映画の入場券のよう。しかも私が強面ですから「仁義なき戦い」の新作みたいです。
コンサートは心が温まるような内容でお届けしたいと思っていますので、ハードボイルドじゃないかとの心配はいりません。お時間の許す皆様は、どうか明石の演奏会場へお越しいただき、ご一緒に音楽を楽しみましょう。お待ちしています。