Tea, or coffee?

今日もランニングとランチ以外は終日稽古。ぽかぽか暖かそうなので、散歩に行きたいところですが、我慢して11日の稽古に励んでいます。なぜなら明日から10日までは予定がいっぱい。もう今日しかないのです。

11日に私が演奏を担当するのは、きっと若い女性の作品だと思います。お名前やら連絡先もいただきましたが、ある程度仕上がるまでは、あえて見ないようにしています。

こんなに純真で、迷いよりも突き進む力の方が大きいような作品は、私には似合わないのではないか。弾きながら、人選ミスじゃないの?と思ったりしています。

まるで悪魔に聖母の役を演じさせているみたい。躍動があり、切れ味のよい演奏が求められる作品ですが、私のような中年男じゃ、そんなニュアンスが出せるのでしょうか。

とにかく、ご指名ですので(作曲者は望んでいないと思いますが)、ベストを尽くします。

レジストレーション(エレクトーンを演奏するための音色セッティングデータ)は、凝ったものを作ってみたものの、まるでサーカスのようになってしまい、気に入らずに消去しました。

やはりここでも実感するのは、音色や効果で厚化粧すると、作品の本質が霞むということです。

最初のうちは、音符を通じての作曲者との対話に苦労しました。だったら、メールで直接やりとりすれば?と思われるかもしれませんね。

でも、チャイコフスキーやドビュッシーとはそれができなくても、ちゃんと音楽は理解できるのですから、今回もサイレントで作品が持つ意識を読み取る努力をしています。

実際、演奏するにはこのプロセスが最も重要です。時間は限られているので焦るばかりですが、確実なものが見えるまでは気持ちを集中させようと思います。

そんなさなか、朝から何杯もの珈琲や紅茶を飲んでいます。あれこれ器を選ぶことも、気分転換には効果的。今日は普段あまり使わない思い出のマグカップを引っ張り出してみたところ、楽器の傍らに置くには便利なことがわかりました。

そして最近、急にお気に入りに加わったのがこちらの紅茶。ハース&ハース

ピアノ型のパッケージに入ったこちらを差し入れでもらったのですが、お湯を注ぐと、まるで花園のように華やかな香りがたちのぼります。

あまり聞かないブランドだと思っていたのですが、サイトを探してみたらウィーンの商品なのですね。どうりで音楽的。ギフトもいろいろあるようなので、今度使ってみようかなと思っています。

珈琲は、ひとりで飲む時も豆を挽いてドリップしています。最近は便利なエスプレッソマシンもありますが、手間の掛かるこのプロセスが気分転換になります。豆は宮崎のHAMASAKIがお気に入り。そろそろ豆切れなので、注文しなくては。

さて、ティーブレイクはこの辺でおしまい。楽器に戻ります。