サンドイッチ vs バーガー in singapore

シンガポール2日目は、カジュアルな時間を過ごすことに。胃袋を少し休ませながら、シンガポールの今を象徴するスポットに案内してもらいました。

ホテルで朝食をとったあと、ハーバークルーズ船に乗るため、サウスピアへ向かいました。雲も出ていますが、太陽が隠れることはほとんどなく、赤道に近い国ならではの日差しに気分も高まります。

クルーズ船と聞いて、東京湾のシンフォニーのようなものを想像していたのですが、中国風のレトロな容姿で、これまた遊び心をくすぐります。

乗船客は実にさまざまな国からやって来てるようです。飛び交う言葉もエキゾチックです。私は風を浴びる最上デッキに上がり、躍動感あふれるシンガポールの風景にしばし見とれました。

海上には大型貨物船が無数にいますし、岸にはおびただしい数のクレーンが見えますが、海上は意外と静か。聞こえるのは風の音だけです。

船はやがて「クス島」に接岸しました。そこは公園のような小さな島。ビーチやバーベキュー広場もあり、週末を家族や仲間と過ごせば、きっと楽しいに違いありません。

そこで小一時間散策を楽しんだ後、出発地のサウスピアに戻りました。昼食は東洋の神秘とうたわれるラッフルズホテルへ。

ハイティで名高いティフィンルームも魅力的ですが、シンガポールの友人が勧めてくれたのは「Ah Teng’s Bakery」のサンドイッチでした。店内は高級ホテル直営店でありながらも、堅苦しさがなくくつろいだ雰囲気。それでいて上品さが保たれています。

ショーケースに並ぶペストリーやパンも魅力的ですが、何と言っても目の前で好みに応じて作ってくれるサンドイッチ。イメージとしては「サブウェイのラッフルズ版」という感じでしょうか。

味は見た目以上です。具材がフレッシュで上等ですし、バンズだけ食べてみても噛むほどに味が深まります。これに飲みものがついて千円程度ですからおサイフにも嬉しい限り。余った予算で、ラッフルズホテルショップでささやかな思い出の品を購入しました。

正面玄関には有名な軍服風コスチュームのドアマンが立ち、観光客からの記念撮影の要望にもとびきりの笑顔で応じていました。でも、肝心な車の扱いは・・・なんとも乱暴です。記念撮影モデルがついでにドアマンもやっているのかと思いました。

次の目的地はマリーナベイサンズ。今、シンガポールで注目度No.1のメガスポットです。

ユニークな外観を持つ建物に、ホテル、ショッピングモール、レストラン、カジノ、シアターなど、アーバンエンターテインメントのすべてが凝縮されています。

まずは最上階へ。3本のビルの上に、巨大なボートが載ったような外観の、「ボート」の部分です。そこはオープンテラスになっていて、シンガポールの全景を望むことができます。

そして「ボート」の上にはプールもあり、ホテル宿泊客たちが天空でのスイミングを楽しんでいます。

クラブミュージックがガンガンと鳴り響き、私には耐えがたい環境ですが、この斬新な施設にはよく似合っています。

インフィニティプールなので、プールのエッジと背景の高層ビルが融けあい、不思議な光景を見せていました。

夕食もマリーナベイサンズの中で。数あるレストランの中から選んだのは、ニューヨークで成功したスターシェフが手掛ける「DB Bistro Moderne」。

カジュアルで都会的な面と、クラシックなビストロスタイルを融合させたこの店は、ニューヨーク風のハンバーガーが旨いと聞き、迷わずそれに決めました。

バーガーは3種類ありますが、「THE PIGGIE BURGER」をチョイス。係にそれで十分お腹いっぱいになるか尋ねると、もう一品はイケると商売熱心な返事でしたので、それに乗せられてサラダを追加しました。

パンだのシューだのも出てくるので、バーガーまでに満腹になりそう。

20分掛けて丁寧に作られたバーガーは、アメリカンバーガーにしては上品な大きさです。これなら無理なくペロリ。ジューシーでデリシャスでした。

デザートには濃厚なチョコレートムースを。これが今日食べた品の中で一番パンチがあり、コーヒーと一緒よりもワインと共に味わいたい感じでした。

食事を終えてウォーターフロントに出ると、ちょうどウォーターショーが行われていました。光と噴水、そして音楽による壮大でロマンチックな演出に、シンガポールの活力と将来を垣間見た気がしました。何事も派手なのは、中国の血筋でしょうね。