中国の首都、北京。すべてが人を圧倒するように造られており、上海の活気とはまた違うパワーを持った大都会です。同じ国なのに、北京と上海はまるで別の国のように異なっています。
ここ北京は急速な近代化が進む一方で、皇帝の時代から変わらないものもたくさん残されており、昭和生まれの私は、そうした旧顏の方に中国らしい魅力を感じます。
今回はクローズイベントでの演奏のために北京を訪ねています。タイトなスケジュールはずが、急な予定変更の連続で、思いがけずに空き時間が取れました。これも中国式と慣れてしまわなければ、常にイライラしていることになります。
空き時間が持てたら紫禁城をじっくり見たいと思っていましたが、それには足りません。とりあえず、予定までに帰ってこれるところまで歩いてみることにして、ホテルを飛び出しました。
北京といえば、大気汚染。日本ではすっかりそんなイメージが定着してしまいました。実際、目も開けられない日があるのだとか。ところが、今日は青空が広がる素晴らしい天気です。
そして、さらにイメージを覆したのは、食の質の進化です。ふつうに美味しいと思いながら西洋料理を食べられるなんて、以前の北京では考えられませんでした。サービスも良く気がつき非常に快適です。このままでは、日本は置いていかれてしまうかもしれません。