今日は大好物の話。私は男のくせに甘いものが好きです。食事の後には気の利いたスイーツが欠かせませんが、おやつとしてケーキや饅頭を間食することはあまりありません。砂糖や果実の甘さもキライではありませんが、特に好きなのはハチミツの甘さです。
こちらの写真は、ハチミツ好きの私のために、神戸の友人がセレクトして送ってくれたハチミツたち。すべて国産で、沖縄から北海道まで、各地方の蜂と養蜂家が丹精込めてこしらえた黄金の液体です。
それぞれを一口ずつなめてみると、どれひとつとして同じ味や香りのものがないことがわかりますし、花の種類、土地、気候など、さまざまな要素の違いで、これほど個性が際立つものかと驚かされます。
そして、ワインと同じように、マッチする使用目的がハチミツごとに異なります。これはヨーグルトに、これはトーストに、これは肉料理にという具合に。
また、この一滴のために、ハチたちがどれほどの労力を費やしているかを思うと、蟻ですら気付かないほどに、きれいさっぱり食べ切りたいという気持ちになります。
昨年末、旅先でこじらせた風邪が尾をひいて、ずっと咳が止まらなかった時、何をしても治らなかったのに、後援会事務局長がくれた薬草から採ったというハチミツをなめたら、ほどなく快復しました。
それはややピリッとスパイシーで、ほろ苦さすら感じるハチミツでしたが、自然の恵みを実感させられました。
あと、私が長い間愛用しているのは、岩手県との県境に近い秋田県の鹿角で採れるアカシアのハチミツです。
長旅の時にもこのハチミツを持ち歩き、朝食時のマイハニーとして重宝しています。特に地方のホテルだと、人工的な味のジャムしかないことが多いので、マイハニーは欠かせません。
今年の鹿角ハニーは、どんな出来栄えなのか気になるところです。いつも通り、身も心もとろける甘さを届けてくれることを願っています。