ホテルの朝食は滞在の大きな楽しみのひとつですが、朝食にはそのホテルの実力がリアルに表れるともいわれています。
最近は多くのホテルが朝食をブッフェ形式に集約し、テーブルでフルサービスされるスタイルは減少傾向にあります。いろいろなアイテムを好みに応じて取り分けられるブッフェも便利ですが、ゆとりのある朝には、テーブルに運ばれる料理を待つのも気分がいいものです。
今回ご紹介するのはハイアットリージェンシー東京の3階にある日本料理「佳香」の和朝食膳(3,300円)。東京都庁や公園を望む店内には、朝のやさしい日差しが入り、さわやかそのもの。
和定食はご飯かおかゆを選びますが、おススメはご飯。一膳分ずつ小さな釜でコトコトと炊き上げられ、釜のまま運ばれてきます。
蓋を開けると、湯気がふわっと立ちのぼり、つやつやに輝くご飯が顔を出します。
ご飯にばかり気を取られてしまいますが、膳にならんだおかずも充実。一夜干しの焼き魚をはじめ、刺身や五種類の小鉢、そしてデザートのフルーツゼリーまで、賑やかです。
各宿泊プランに付く朝食券でも利用可能。どちらかというと、ブッフェスタイルの「カフェ」の方が人気で、入口に行列ができていることもしばしばですが、「佳香」は割とスムーズに席に着けます。
泊まりの時でなくても、早起きした朝にふらっと立ち寄ってみるのもいいかもしれません。