東京に戻ると、一通の招聘状が届いていました。中国の張家界国家森林公園内で行われる音楽祭から、大自然の中でエレクトーンを演奏する機会を与えられたのです。
私の中国での演奏機会は、これまで北京や上海などの大都会に限られていましたので、どんなことになるのか、まったく想像がつきません。
張家界は世界自然遺産として知られる人気の観光エリア。桂林のようなアジア的幽玄の雰囲気と、グランドキャニオンのような壮大さをあわせ持ち、数え切れないほどの峰々が山水の美しい風景を生み出しているそうです。
九寨溝と並び、一度は訪ねてみたいと思っていた場所から、まさか演奏でお呼びがかかるとは夢にも思っていなかったので、とても嬉しいです。
演奏会は約1週間に及び、広大なエリア内でいくつものステージが組まれるとのこと。各国からさまざまなミュージシャンやパフォーマーが参加し、それぞれのお国柄を反映したプレイが披露されるイベントです。
最初はなぜエレクトーン?と不思議に思いもしましたが、エレクトーンはとても日本らしい楽器ですので、自信を持って弾いて来るつもりです。
期日は2011年の9月中旬です。フェスティバル自体は1週間ほど行われますが、前後のスケジュールの関係で私が参加できるのは数日間になります。
こうした山奥にまで楽器を提供してくれる中国のヤマハにも、心から感謝します。
ツアーならけっこう手ごろな値段で行けるようです。世界自然遺産を歩いたり、世界中のパフォーマンスに熱狂したり、地球と人間のパワーを感じる旅をしてみませんか?
イベント名:2011 Zhangjiajie International Musical Festival