夜明け前に激しいサンダーストームが通過したシンガポール。午前中は涼しく感じられましたが、また午後から強い日差しが戻って来ました。
今夜は友人にパノラミックでエキサイティングなダイニングを紹介してもらいました。人とほとんど出会わないセントーサ島から、エネルギッシュなオーチャード通りへ来ると、まるで北極と赤道ほどに環境の違いを感じます。
Salt grill & Sky barはアイオンの55階にあります。高級ブティックが軒を連ねるショップエリアを抜けて4階まで上がると、展望室のチケットブースがあり、その一角にレストランのレセプションが設けられています。
そこでレストラン利用であることを告げると、入場券を購入する必要なく、展望室行きのエレベータへと案内されます。エレベータを降りると、店のエントランスと展望室への通路があります。
オーチャード周辺では最も高いビルなので、どの方向にも見事な眺めが広がります。ダイニングの天井は高く、窓も大きく取られています。
店内の照明はギリギリまで抑えられており、まるで空中に浮かんでいるような感じ。今回は窓際の席が用意されたので、よりパノラミックな景観を望めました。
この暗さは夜景には好都合ですが、メニューを見るには厳しいものがありました。しかもメニューの文字が小さいこと。どうやらアラカルトとコース3種があるようですが、一番大きな文字である「デギュスタシオン」と書かれているものを読んで、これでいいやとほぼ即決。
コースはテーブル全員で同じものを注文せよと但し書きがありますが、ひとりで来た時はどうなるんでしょう。まあ、このロケーションでひとりは、いくら孤独好きの私でもさすがに憚ります。
さて、この店はスターシェフLuke Manganがプロデュースしています。ユニークなスパイスやアクセントを使ったコンテンポラリーな料理は、オーストラリアのスタイルを基本としながら、世界中のテイストを取り入れているとのこと。
ワインのセレクションも、酒税が高いシンガポールにしては廉価で美味しいものが揃っていて好感が持てました。ただし、いわゆる高級ワインは本当に高額です。
アミューズはグリーントマトのガスパッチョをほんの一口。
オーストラリア産イエローテールキングフィッシュの刺身
ビートの根
味噌をアクセントにした蟹オムレツ
バラマンディのグリル
和牛ランプ肉 score 9+
ルークス・リコリスのパルフェ
最後にコーヒーと小菓子
店内は満席の賑わい。どのテーブルもいい感じの雰囲気に盛り上がっていました。食事は楽しく大胆に、そしてちょっとロマンチックに。そんなイメージの最新スポットでした。