この前の日には「ゴードン・ラムゼイ」で心地よいディナーを楽しみ、ご機嫌のまま予約したチャイナブルーのランチ。一番のめあては、やっぱり冷麺です。
予約した通りの時間に到着。廊下を進んで行くと、正面にレセプションデスクが見えます。
係は何やら帳面に目を落としており、近づく客に気付きもしません。歌でも歌ってやろうかと思いましたが、そこに料飲のマネジャーが現れ、レセプショニストよりも先に気付いて案内してくれました。
でも、用意された席は入口から一番近い席。「落ち着かなくて申し訳ない」と付け加えながらも、店の中央に陣取る3組の赤ちゃん連れの近くよりもいいでしょうという感じで説得され、しぶしぶ座りました。
ランチにはコースがいつくか用意されていますし、週末限定のフリーフロードリンク付きウィークエンドブランチもあります。でも、ここはあえてのアラカルト。なぜなら、季節限定の冷麺は、どのコースにも含まれていないからです。
さすがに冷麺だけでは申し訳ないと思い、前菜と温かい料理を1品ずつ付け加えることにしました。飲みものは高麗人参茉莉花茶。味はふつうのジャスミン茶という感じです。
まずは先付けに大根餅。消しゴムみたいに小さなサイズですが、味はよかったです。
前菜は、焼き鴨と季節果実のサラダ仕立て。色鮮やかなフルーツと野菜が食欲をそそります。北京ダックのような焼き鴨が載っていて、これを係がよく混ぜてから、皿に取り分けてくれます。
次は温かい1品。海老の上海蟹味噌ソース炒めを注文してあったのですが、これが待てど暮らせど、全然出てこないのです。その間、見たくないものが目の前にあり・・・
それは、他のテーブルから下がって来た、汚れた皿たち。ちょうど私のテーブルの前が下げものを集める場所になっていて、食べ残しやら片付けたものたちがどんどん積み上がっていきます。その度に、ガチャンガチャンとうるさくて参りました。
肝心な料理は30分以上待たされ、やっと出てきたのですが・・・
海老はとても美味しかったです。でも、器代わりになっているワンタン皮のフライは、開封して1週間経った煎餅みたいな食感。パリッでも、しなっでもない、とても気持ち悪い感触でした。
その下には自家製の豆腐が敷いてあって、それは海老同様、とても美味しかっただけに、結局、ワンタン皮で大幅マイナスポイント。
海老1尾で1,800円ですから、すべての部分に抜かりのない調理をしてもらいたいものです。
さて、お待ち兼ねの冷麺。毎年趣向を変えてアレンジしているとか。今年は3種類の具材とソースを味わい比べられるスタイル。見た目にもさわやかです。
海老とトマト、蟹と胡麻、イカと柚子醤油、それぞれの具材に合わせたソースを掛けると・・・
こんな風になりました。では早速食べてみましょう。って、麺が固まっていてまったくほぐれません。箸では無理。ナイフフォークが欲しいくらいな固まりようです。
それでも苦心しながら一口食べてみました。これはそうめん?中国で何と言うのか知りませんが、これは日本ではそうめんと呼ばれるような気が・・・
具はどれも美味しいのですが、麺は諦めました。私がほとんど残すなんて、非常に稀です。それほどてんでダメでした。
いつもはもっと好印象なのですが、今回どうも波長が合わなかったみたいです。