ホテル以外での食事といったら、カタチのないものばかり。スパイス漬けの流動食のようだった。というのがインド旅行の思い出です。(特に田舎)
あまりいい印象のなかったインド料理ですが、ホテルオークラで開催中のインド料理フェア(8月1日~7日)では、名門ホテルから招いたシェフが腕を揮っているいると聞き、行ってきました。
フェアをやっているのは「ダイニングカフェ カメリア」。オークラの別館ロビーに面した、オークラでは最もカジュアルな雰囲気のオールデイダイニングです。
何年か前の改装で、明るいビタミンカラーが基調のインテリアになりましたが、オークラのイメージとも店を利用している客層ともマッチしないので、今でも好きになれません。
それはさておき、今回のフェアで招聘されたシェフは、「タージ マハール パレス、ムンバイ」の総料理長。インド映画でいきなり歌いだしそうなダンディなルックスです。
店先にはインドをイメージしたディスプレイが施され、いつもと違った雰囲気。インドゾウのオブジェやアートワークもありました。
メニューはコースやアラカルトのほか、珍しいインドのワインやビールも豊富に揃っています。今回はお勧料理をまんべんなく味わいたかったので、コースをチョイス。前菜、メイン、デザートをそれぞれ2種の中から選べます。
まずは小前菜のサモサ。なるほど、さすが本場の味という感じ。スパイスの加減が独特です。
前菜は、蟹サラダと帆立貝のミルフィーユ仕立て。インド料理というより、創作イタリア料理のような見た目が新鮮です。
メインディッシュは、スパイシーな鶏胸肉 黒胡椒風味のクリーミーなソースと共に。周囲のソースは曖昧な風味ですが、添えられたマンゴーのクーリがアクセントになっています。
添えるものはナンも選べますが、バスマティライスにしました。これだけでも美味しく食べられます。
デザートはライスプディング サフラン風味。華やかな盛り付けによく似合う、華やかなサフランの風味が印象的でした。
最後にはチャイでごちそうさま。コースにはサラダバーも付いていました。いざブッフェカウンターに行くと、ほとんどの皿が空っぽで、メンテナンス状況が×・・・でも、コースの料理だけでも十分お腹いっぱいなので、結局何も取りませんでした。
話は逸れますが、時々CNNなどで放映されているインド政府観光局によるCM「Incredible India」シリーズは、映像も音楽も、とてもエキゾチックで魅力的。旅にでようという気分を掻き立ててくれます。