ボン・シェール 荻窪

武蔵野なのに下町のような人情が香る街、荻窪。今でも商店街に活気があり、昔ながらの店にまじって新しい店たちが奮起している様子は、仲のいいおじいさんと孫を見るようです。

そんな商店街の一角にあるフレンチレストラン「ボン・シェール」を訪ねてみました。

荻窪駅南口から徒歩1分。駅からだと、仲通り商店街から最初の路地を左に入ってすぐのところにあります。路地にはメニューの黒板が出ていますが、注意していないと通り過ぎてしまうかもしれません。

細い階段を上がって2階へ。ホール客席は20人弱しか入れないような、とてもこぢんまりとした店です。

この時は家族と待ち合わせをしていて、私が先に到着。待つ間、手持無沙汰だったので、店内に掲げられているお勧めワインリストを見て、ブルゴーニュのシャルドネをバイザグラスで注文しました。

500円という気軽なプライスですが、大き目のグラスに注いでくれますし、給仕のワインの扱いも洗練されており、好感が持てます。一口飲んでみて、温度管理がたいへん適切なことに感心しました。安いワインだからといって、ぞんざいに扱っていないことからも、ワインへの愛情を感じます。

他のワインも良心的な値段ですし、ワインバーさながらの豊富な品揃えが楽しめるので、ワイン目当てに利用するのもいいかもしれません。

ランチタイムのメニューには、ビストロ的な料理がずらりと並んでいる他、パスタなども取り入れています。価格帯は2種類、1,000円の料理と2,200円と料理が数種類ずつ用意されており、それぞれサラダ、スープ、パン、デザート、コーヒーが付きます。

今回は2,200円の料理から、とろっとろビーフシチューを選びました。2,200円の料理を選ぶと、サラダが前菜風に、デザートが2種類にとグレードアップします。

前菜はパテ・ド・カンパーニュ。添えられたレタスに掛かっているフレンチドレッシングがとても美味。

野菜のスープ。

ビーフシチューは、ドロッとした感じではなく、むしろさっぱりした仕上がり。でも、肉はやわらかく、ソースの旨みもいい感じでした。

デザートは2種類のチョコレートケーキ。ほんのり温めてあって、スフレのようでした。

アットホームで温かい雰囲気の中、気軽に本格フレンチが味わえるプチレストラン。フランスの田舎のような気分を楽しんでみてはいかがでしょう。

杉並区荻窪5-30-8 2F
03-3392-3114
月曜定休