都城市では、二日間で四校を訪ね、演奏会を開きました。同じ市内でもそれぞれに個性があり、毎回のふれあいがとても楽しみです。と、同時に怖くもあります。
聞きたいと思って切符を買い求めて来場したお客様とは違い、学校行事として否応無しに集まっているのですから、中に音楽に興味のない子どもがいてもおかしくありません。私が音楽のパワーを失い無力になってしまうことを想像するだけで、怖気付きそうになります。
出番の前にあれこれと策を考えるのですが、いざ子どもたちの前に立つときれいさっぱり忘れてしまいます。小細工はやめよう。ありのままでいよう。そうして自然体で演奏しているうちに、時があっという間に過ぎていきます。
神田さんの「さくら」は物語があって好きです、と中学生の女子から。今日聞いた音楽は寝る前に聞いたらとても気持ちよく眠れそうだなと思いました、と小学二年生の男子から。それぞれに何かを感じてくれているのが嬉しいです。