フランス西海岸「モンサンミッシェル」で有名だというレストランが東京に出店したとか。観光地の繁盛店なんて、どちらかというと私の趣味ではありませんが、行ってみました。
店の名は「ラ・メール・プラール」。創業者であるマダムの名前を冠しているそうです。
名物は何といってもふわふわのオムレツ。新鮮タマゴを3つも使い、丁寧にしっかりと泡立てて焼き上げると聞けば、想像しただけで口の中が潤って来ます。
店は、東京国際フォーラムの、巨大吹き抜け通路に面したところにあり、付近の駅から雨でも濡れずにアクセスできるのが便利。待ち合わせにもわかりやすいところです。
店内はダイニングとカフェに分かれており、カフェには吹き抜けに面したアウトドア風の席があり、ダイニングはきちんとテーブルセッティングされ、オープンキッチンの活気が感じられます。
ダイニングメニューは昼夜ともに共通で、1,980円と2,970円のプリフィクススタイルコースが人気だとか。1,980円だとメインにオードブルかデセールが、2,970円だと両方、それぞれ豊富な種類からチョイスできるようになっています。
メインは名物のオムレツか鍋仕立て料理。オードブルはサラダ風のものや、軽やかなスープが揃い、デセールも充実しています。
前菜には「温かいカマンベールのクルスティアン入りサラダ」。ラビオリのようなカマンベールは中が熱々。
オムレツはスフレやメレンゲを思わせるふんわり感。まずは塩と胡椒を軽く振って、そのものの味を楽しみます。スプーンですくうと「無重力感」が伝わってきます。
オムレツにはふたつのココットが添えられます。私が選んだのは一番人気の「フォアグラポワレ&ジャガイモクリーム煮、フレッシュハーブ風味のシャンピニオン」。
これらをオムレツと絡めて、いろいろな味わいを楽しむことができます。シャンピニオンの華やかな香りが印象的でした。
デセールは「タルトタタン」。下に敷かれた生地(作っている時は上に載せられた生地ですね)が風味豊かで気に入りました。上のソースはチーズクリーム。
あとは食後の飲み物が付きます。土曜日とあって店は賑わっていました。スタッフの数も十分に揃っていますが、よいサービスを受けられるかどうかは、誰が担当になるかで大きな差がありそう。
幸い、私のテーブルはたいへん心地よいサービスをする係が担当したので、大当たり。全体に、まだ板につかず無駄な慌しさが感じられますが、料理に関しては、最初の方が気合いが入っていていいかもしれません。