ホテル西洋銀座は、日本に初めて登場した、世界に通ずるスモールラグジュアリーホテル。パーフェクトなサービスと心安らぐ空間でワールドワイドトラベラーから愛されてきましたが、最近は他にお株を取られぎみ。
随分変わってしまったなと、思わずため息の部分も少なくありませんが、ラウンジでコーヒーが1,500円近いという立派な値段だけは変わっていません。
訪ねたのは2階にある「プレリュード」。ヨーロピアンクラシックの重厚な内装が印象的なバーラウンジです。
ゆったりとしたソファ席は、ティータイムの語らいにぴったりですが、テーブルが低いので食事には不向き。逆にイステーブルだと、テーブルが小さくて皿が載りきらないなど、不便なことも多い店です。
この日注文したのは、バスケットに入ったブランチ。これならテーブルに皿を並べる必要がありませんので、いいアイデアだと思います。
そのままピクニックに持っていきたいようなバスケットに、一口オードブル、鴨サラダ、カボチャスープ、サーモンリゾット、パンふたつ、ミニデザートが詰まっています。
布のナプキンに銀のカトラリーが添えられ、雰囲気も味もなかなか。量は控え目なので、軽いランチにもぴったり。これに食後の飲み物が付いて3,003円。安くはありませんが、このホテルでは手ごろな部類です。
ただ、サービスには満足できませんでした。アルバイトばかりで、不慣れな感じ丸出し。これだけの料金と雰囲気の店なら、それにふさわしい品格を伴ってほしいところ。1杯150円のコーヒーを出す店と同レベルでは困ります。
帰りに土産としてもらった「銀座マカロン」。マカロンは大好きですが、フレッシュの出来立てしか食べません。これは中身がバタークリームだとか。バタークリームは嫌いです。
でも、せっかくなのでひとつ食べてみました。びっくりするほど美味しかった。軽やかなレーズンウィッチという感じ。バターの香りは芳醇ですが、重くありませんし、ラムの風味が効いています。また食べてみたい味でした。