11/17 古河労音の演奏会

11月17日は、古河労音の演奏会に出演してきました。新宿から湘南新宿ラインの普通電車に揺られること約1時間半で、会場となるエニスホール最寄りの野木駅に到着。迎えの車を待つ間、駅前ロータリーでのんびりリラックス。天気にも恵まれ、いい一日になりそうです。

エニスホールは田んぼのど真ん中にデンと建っているので、とても目立っています。私は小ホールで演奏しますが、大ホールではTAOの公演があり、館内は多くのスタッフで活気付いています。早速ステージを確認してセッティング。労音の偉い皆さんも積極的に手伝ってくれ、あっという間にステージが整いました。

本番までたっぷり時間があったので、客席でくつろいだり、照明準備の様子を眺めながら、会場とどう溶け合うかを探っていきます。小ホールは舞台も客席も可動式。余韻が短かい会場で、ふっくらした響きを醸すのには苦労しそう。音を出す前にあれこれ方針を考えたのは久しぶりです。

実際にリハーサルを始めてみても、やはり思うような響きが得られません。スピーカーの位置を調整したり、演奏の仕方を工夫しながら、何とか感覚がつかめたのがそれから2時間後のこと。ひと息入れて、再度リハーサル。体力を保つために部分的に確認するだけにして、開演40分前に楽屋に戻りました。その時、大ホールではちょうどTAOの本番中。力強いリズムが楽屋にも直接響いてきます。大勢で楽しく盛り上がっているステージを思い浮かべ、元気をもらいました。

私の演奏会も予定通りにスタート。お客様の雰囲気もよく、第一音目から音楽がすっと滑らかにお客様へ届いているのが感じられます。そうなればもう力んで音楽を作る必要はなく、自然に演奏することができますので、私自身とても楽しみながら弾けました。また、会場がコンパクトなだけでなく、お客様に一体感があるので、音楽を通じてすべてがひとつになった感じがありました。

たっぷり2時間のコンサートは、惜しみない拍手に見送られて幕となりましたが、今もまだ余韻にひたっています。お客様からも、今夜は眠れません!と声を掛けてもらい、そんなに喜んでいただけたのかと嬉しくなりました。3月11日も聞きに行きます!と言ってくれた方もいました。小さくて響かないホールでの演奏スタイルも発見でき、実りの多い演奏会だったと思います。

p1210980

p1210967