とある朝から昼にかけて、たまたまひとりになる時間があって、泊まっている古風なホテルの周辺をあてどなく歩いてみました。
写真右側に見えているのがベルジャヤホテル。ヨーロッパのプチホテルのような趣きとフレンドリーなサービスで、気分はまさに「住人」です。最新型の高級ホテルでは理想の快適さを得られますが、こうした「隠れ家」にも他では得難い魅力が詰まっています。
ホテルの裏手にはダクストンヒルというスポットがあり、夜には美しくライトアップされるのだとか。朝は人通りもなくとても静か。シンガポールを訪ねて、初めて「秋」を感じました。
石畳の路地に並んだショップハウスたちは、それぞれに装いと色彩感を競い合っているかのよう。どれもエレガントな貴婦人です。
南国の花に目をやると、わずかな蜜を求めて飛び回っている蜂たちに出会いました。大丈夫、横取りしたりしないから。そんな目でこちらを見ないで。
丘を降りて、また別の丘へと向かいましょう。途中、マックスウェルフードセンターの脇を通りました。昼前からたいへんな賑わいです。豆花やチキンライスなど、人気店には長い列ができていました。
クラブストリートには、洒落たレストランやショップが建ち並んでいます。原宿や青山のような感じでしょうか。店を覗かなくても、歩くだけで楽しめます。
次々と新しい店ができています。ということは、消えゆく店もあるわけですね。
昼間の人通りは少なめですが、歩く人たちが街に溶け込み、いい雰囲気です。
いつかまた訪れる機会があれば、夜の雰囲気も味わってみたいもの。歩くほどに魅力が増すシンガポールの街角でした。