明日14日は、東京でのリサイタルです。毎年のことですが、直前まで準備に没頭し、いくら時間があっても足りません。とにかくベストを尽くすのみです。

平常心を保たなければ。そう考えながら、自分をコントロールしようとしている時点で、すでによろしくありません。

迷いや作為なしに、心の求めるままに弾くことが理想です。もちろん、それは好き勝手に弾くこととは違います。十分な鍛錬と吟味を越えた上での自由さです。

泣いても笑っても明日の夜には幕が上がります。その時、楽しんでいる自分がいることをイメージしながら、残りの時間、最後の一瞬まで努力を重ねます。

明日は当日券もございます。思い立ったら、浜離宮のステキなホールにお出かけ下さい。皆さまのお越しをお待ちしています。

神田将リサイタル2011
10月14日（金）　19時開演
浜離宮朝日ホール

プログラム

交響曲第6番「悲愴」第4楽章／チャイコフスキー
アヴェ･マリア／カッチーニ
さくら／日本古謡（2011中国張家界郷村音楽週最優秀音楽演奏賞受賞作品）
Remembrance／久保葵
交響詩「フィンランディア」／シベリウス
オペラ座の怪人／A.L.ウェバー
種族B／松本淳一（委嘱作品初演）
アランフェス協奏曲第2楽章／ロドリーゴ
舞踏詩「ラ･ヴァルス」／ラヴェル