東京ドームホテルは43階建て、155メートルの高さを誇り、全館がホテルの建物としては、京王プラザホテルに次いで、東京で2番目に高い超高層ビルです。
その最上階43階にあるのが「アーティストカフェ」。ダイナミックな都市景観とともに、カジュアルフレンチを楽しめる人気店を訪ねました。
エレベータホールから店先にかけて、音楽をテーマにした装飾が施されているほか、東京ドームでコンサートを行ったミュージシャンたちのネームプレートがずらりと掲示してあります。
店に入ると正面がバーカウンター。両サイドには景色を見ながら過ごせるスタンディングコーナーもあり、ミュージックパブの趣きです。
先に進むとステージを中心にレイアウトされたダイニングホールがあり、テーマパークを思わせるユニークなインテリアと、大きな窓からの見事な景色が楽しさを倍増させてくれます。
更に奥へ進めば、恋人たちにぴったりな窓を向いたベンチシートのエリアと、少人数で楽しめる個室が並ぶエリアがあり、ニーズに合わせて好みのエリアを選べます。
今回は「アリーナ」と名付けられたダイニングホールに座りました。毎夜19時からはステージでライブ演奏があります。そのため、アラカルトだとミュージックチャージが加算されますが、コース料理の場合は料金に含まれています。
この日注文したのは「エレガンテ」コース(9,817円)。料理内容は定期的に変わりますが、この時はちょうどホテル全館で北海道フェアが開催されており、各コースも北海道をテーマにした内容でした。
アミューズは「イクラとキャビアのワンスプーン」。キャビアスプーンに載った一口アミューズですが、魚卵の濃厚な味わいとトマトやグリンピースの爽やかさがよくマッチしていました。
前菜は5種類が一皿に盛り合わさって提供されます。左から「鹿部産真タコのしゃぶしゃぶ」「鮭とばと青葱の和え物」「プチトマト アイコの冷たいロースト」「知床産チキンのウニ焼き フラッシュとうもろこしガレット」「北海道産ジャガイモコロッケ トリュフ風味」。トマトの甘さが一番印象的でした。
2皿目の前菜に「幌加内産そばの実のマスカルポーネ和え フォアグラのポワレ添え」「北海道産玉ねぎの冷たいスープ コンソメ氷入り」。ここでは玉ねぎの主張がひとり勝ち。そばの実のリゾットも美味でした。
魚料理は「北海タラバ蟹の西京味噌グラタン 帆立貝とつぶ貝のフリカッセ添え」。蟹をもっと食べたい気分に。
メインディッシュは3種類から選べますが、1,155円の追加で「十勝産 彩美牛のステーキ 和風オニオンおろしソース」に変更。上等な肉はとても美味しく、変更して大正解でした。
デザートは「栗山町の日原さんが育てたメロンと北海道牛乳プリン」。フレッシュなメロンでさっぱりしたところに、濃厚な牛乳プリンを頬張ると、口の中に幸せが広がります。
あとはコーヒーが紅茶が付きます。カジュアル店だからか、ワインも手ごろなもののみに絞り込んでいます。グラスのシャンパンはなく、スパークリングワイン。その代わり、ロマンティックなカクテルが充実しています。
サービスは若いスタッフが中心ですが、丁寧で心地よく感じられました。先月は6階のダイニングを訪ねましたが、総じて43階の方が好印象。年齢層を問わず楽しめる店だと思います。