第九とあめ湯と五重塔

雨の姫路から新幹線を乗り継いで山口へ。岩国を過ぎた頃から晴れ間が見え始め、深呼吸したいような晴天になりました。山口に近づくと張家界で見たようなカルスト地形特有の風景に懐かしさも。さあ、第九までいよいよ一週間です。

今回の演奏会場は香山公園にある国宝五重塔前。この美しい風景の中、私のソロや合唱、そして第九演奏を披露します。どなたでも無料でご鑑賞いただけるチャリティーイベントです。

今日のリハーサルは、広沢寺の本堂。改築されたばかりの寺には、心を鎮める香りが満ちています。本堂に設置されたステージアは、市内の方からお借りしたもの。多くの方々のご協力で成り立っている演奏会です。

一息入れる間もなく、予定より少し遅れてリハーサルがスタート。初めてエレクトーンと合わせる団員も多く、最初は戸惑い気味でしたが、次第に流れに乗っていい感じになっていきました。

第九は一度通しただけで汗だくです。合唱のエネルギーに負けないよう、精一杯弾けば弾くほど、今度は合唱にも一層のパワーがみなぎり、リハーサルだというのにたいへんな盛り上がりでした。

合唱とのリハーサルを終えた後は、ソリストとの打ち合わせや、指揮者との確認を。そして会場となる香山公園へと向かいました。

演奏場所を確かめ、セッティングや位置を検討。風が強い場合や、日差しの影響なども考えなければなりません。大規模なイベントなので、出演者用のテントや駐車場確保だけでもおおごとです。

下見の次は、瑠璃光寺前の茶屋で一休み。名物「あめ湯」というのに興味を惹かれ注文してみました。

甘いしょうが湯という感じでしょうか。昨晩の演奏会を終えてから、ちょっと風邪気味かなと感じていたので、これを飲んで元気を取り戻したいところ。

五重塔を見ながら味わったあめ湯のおかげで、体がぽかぽかと温まりました。

ちょうど国体が行われている山口。街のいたるところがお祭りのような賑わいです。ホテルも満室で手配に苦労しましたが、なんとか馴染みのホテルを取ってもらうことができました。

さて、今夜は早めに休まなければ。まだシーズンは始まったばかりですし、明日からは大分県です。ステージが待っている!へこたれている場合ではありませんね。