第九リハーサルを終えて少し気が弛み、疲れが出ました。夕食の誘いに躊躇せずにいられなかったのですが、予約してある店がフランチェスカだと聞き、ご一緒することにしました。
サビエル記念聖堂の傍らにあるフランチェスカは、ガーデンに囲まれた瀟洒な佇まいを見せ、前を通りかかる度に気になっていた店です。
かつては宿泊もできましたが、今はレストランのほか、ウエディングなどのバンケットのできる施設としてリニューアルされています。
美味しい食事と宿泊のできる客室をあわせ持つ設備を、フランスではオーベルジュ、イタリアではアルベルゴと呼び、日本だと料亭旅籠といったところでしょうか。
こちらもアルベルゴの雰囲気たっぷり。玄関を入ると吹き抜けのロビー空間があり、ディナーへの期待が高まります。
ダイニングはこの奥。夜は落ち着いたムードで、どこかリゾートホテルのレストランを訪れたよう。昼はテラス越しに見る木々の緑がまぶしそうです。
今夜のコースは玉ねぎを使ったパイのアミューズからスタート。華やかな皿や磨き上げられたカトラリーも印象的です。
前菜は天然ヒラソのカルパッチョ。ヒラソってなに?と思って食べてみると、ヒラマサのようです。山口的な呼び方なのでしょうね。
パスタはサーモンと白菜のクリームソース。サーモンがたっぷりで、お魚料理の食べ応えがありました。
魚料理はイサキのポワレ。下のソースはバーニャカウダ風。オリーブやガーリックの風味が効いてます。
肉はポークの予定が、牛フィレ肉にアップグレード。とても柔らかく美味しい肉でした。
ドルチェは3種類の盛り合わせ。このほかにパンとコーヒーが付きます。
若いスタッフが中心のサービスですが、明るく陽気で楽しい雰囲気を作っています。今度は天気のいいランチタイムに、テラスでのんびり食事を楽しんでみたいと思いました。
ご馳走をお腹いっぱい食べて、体調も回復してきました。グラス一杯のワインもよかったかもしれません。