白河が全国に名を馳せる蕎麦どころと知りながら、本場の味を楽しむ機会になかなか廻りあえずにいたのですが、やっとチャンスが到来しました。
水曜日は白河市で一番新しい小学校でのコンサート。ニュータウンの中にあるので、生徒数も多く、午前に低学年、午後に高学年と2度の演奏を行います。その合間に、教育委員会の皆さんと一緒に、新駒本店を訪ねました。
白河のそばには長い歴史がありますが、全国に知れ渡るようになったのは、日本三大馬一に数えられる白河馬市に訪れた人々が、「馬買った、そばも美味かった」とおやじギャクをかましたことも要因だったとか。店名に駒が付くのも、その馬市に由来すると聞きました。白河では「藤駒」という店も有名ですね。
「新駒本店」の中は、懐かしさが漂う土間造り。ボックス状のテーブル席や座敷もあります。
店を入ったところには石臼があり、そば挽きを体験させてもらいました。私は初めてで要領が悪かったのですが、教育委員会の方はさすが手慣れた様子で挽き方を見せてくれました。私も「弾き方」なら指南できるんですけどね。
メニューにはさまざまなバリエーションのそばが揃っていますが、一番の名物だという割子そばを注文しました。
5段のそばと5段の具が積み上げられ、それぞれをトッピングして5種類の味を楽しむのが割子そば。他に7段、9段と、そばと具がグレードアップするものもあります。
そばは香り豊かで、歯ごたえのしっかりした固ゆで。つるんと喉の滑りこんでいき、そば好きにはたまらない食感です。そば湯も風味豊かで、何杯も飲みたい味でした。
美味しいそばに満足して、午後からの演奏会も絶好調。あまりに調子に乗り過ぎて、やや腰がやられつつありますが、あと2日の巡回コンサート、最後までベストパフォーマンスを届けます。