多くのホテルではすでにクリスマスの装飾が施され、冬の訪れや新しい年が近づいていることを知らせています。
日曜日の夜、馴染み深いハイアットリージェンシー東京の「カフェ」で、軽く食事をしようと思い席の空き具合を電話で尋ねたところ、あまり落ち着かない中央の席しか用意できない上、今夜はグループのお客が多く「賑やか」だと助言され、諦めることに。
それを知った熱心なコンシェルジュが、他の店の空き状況をすべて調べてくれたのにはいたく感心。ならば「トロワグロ」にと思ったのですが、連れの友人が軽装を理由に躊躇したので、「おんぼらあと」に決めました。
コンシェルジュ経由で予約したこともあり、思いのほか恭しく迎えられ、酒は飲まないし、大した注文もしないのに、かえって恐縮だなあと思いつつも、まんざら悪い気はしません。
お飲み物はと勧められても気まずくお茶と答え、注文も手ごろな定食「まぐろ膳」(5,830円)と控え目。少しでも色を付けようと、松茸の土瓶蒸し(3,080円)を追加しました。
まずは土瓶蒸し。冷え切った体に、豊かな風味が沁み渡ります。酒が欲しくなりますが、まだ熱が下がらないのですから我慢。
続いてまぐろ膳。定食スタイルで一度に運ばれて、お子様ランチのような楽しさです。
小鉢に、まぐろ丼、まぐろ握り3貫、焼まぐろ、椀、香の物という取り合わせ。
連れはチラシ膳。
そして最後にデザート付き。この店ではいつもデザートでガッカリします。この日は「佳香」の朝食でお馴染みのフルーツとゆるゆるゼリーでした。
酒肴なのですから、これでいいとも思いますが、もう一工夫に期待したいところです。
さて、食事が済み、会計のためキャッシャーに行くと、そこには係が不在でした。しばらく待っても係が来る気配がありません。と、そこへ新規のお客さんが入って来ました。
キャッシャー前にいる私を従業員だと思ったらしく、「7人なんですけど」と声を掛けられ、さてどう対応しようか瞬時迷っているところに、係が来たので「はい、7名様、ご案内して」と店長ぶってみました。
そしてまたもやキャッシャーは係不在に。まあ、急ぐ旅ではありませんので、のんびりと待ちました。
なぜか従業員とよく間違えられる私。エレベータで「○○階」と言い捨てられることしばしば。レストランの入り口で案内を待っていれば、「コート預かって」と渡されたり。「そちらのバッグもお預かりしましょう」と受け取って、とんずらしてやろうかな。