トリオでのコンサートツアーで、鹿児島県霧島温泉に来ています。宮崎との県境にも近く、峰々が連なる環境はいかにも温泉郷の風情。宿の大浴場もいいのですが、ひとりで湯を満喫しようと、小さな貸切風呂を使ってみました。
ライトアップされた木々に囲まれた湯船には、温泉らしい匂いを放つ湯が絶えず注ぎこまれていて、なんとも心地よさそう。でも、写真ではわかりませんけれど、せっかくの趣きが台無しなのです。
その原因は、温泉の匂いよりもはるかに強烈な厨房からの脂ぎった臭い。まるでゴミ箱の隣で風呂に入っているようでした。これはいかんです。
食事はレストランで。合流したばかりの波多江さんや米津さん、エージェントが一緒です。テーブルにはあらかじめ食事が用意されていて、あとは食べるだけ。米津さんは、写真を撮りながら、ひとつずつ品定めしています。
黒豚しゃぶしゃぶも出て来ましたが、こうしたものは案外東京の高級店で食べる方が美味しいのかもしれません。
でも、焼酎のラインナップは圧巻です。ずらりと並んだ焼酎のボトルは、まるでオーケストラのよう。私は大好きな萬膳を見つけてご満悦でした。
宿の中には、これら焼酎を扱うショップもあります。ちょっと覗いてみましたが、高くてビックリです。東京の方が安いかも。森伊蔵なんて、JALの機内で買うより10倍も高い値段で売っていました。
部屋はタバコくさいし、隣室はどんちゃん騒ぎだし、あまりいいことのない滞在ですが、それを演奏に引きずらないよう、明日は気持ちを入れ替えて舞台にのぞみます。