鹿児島の白くまと霧島連山

霧島市巡回コンサートの初日は、高千穂小学校と向花小学校を訪ねました。合間には、鹿児島名物の白くまを初めて食べたのですが、今日は気温が高かったのでひときわ美味しく感じ、凍ったチェリーの味も新発見でした。

高千穂小学校は、霧島市でも山に近いところにある学校です。霧島の人たちは山側の土地を「うわば」と呼んでいることからもわかるとおり、海沿いと山沿いとでは、気候や気温が大きく異なることも多いのだとか。

今朝も冷え込むことを覚悟で支度しましたが、上着もいらないほどの快適な陽気です。

早速セッティングが行われ、1年ぶりのトリオアンサンブルをリハーサル。さすが気の合った者同士、すぐに勘を取り戻し、1年のブランクを感じさせません。

新しい体育館なので、床もピアノもきれいですし、響きもいい感じです。今回は持松小学校と中津川小学校の子どもたちも一緒に、3校合同で演奏を鑑賞。みんな積極的に楽しんでくれ、気持ちのいいスタートを切ることができました。

余談ですが、高千穂小学校の校舎内には、なんと温泉浴場があります。でも、児童専用。水泳の後に体を温めるのが目的だそうですが、なんとも粋ですね。

午後の会場までは約1時間のドライブ。途中、景色のよいところに立ち寄り、こぞってシャッターを切ります。

カメラが向いているのは、霧島連山の雄姿。ふだんは霞みがかって見えることが多いそうなのですが、今日はくっきりと浮かび上がっています。

写真ではリアルなダイナミックさを伝えられないのが残念。右から高千穂峰、中岳、噴火で名を知られる新燃岳、霧島最高峰の韓国岳などが連なって見えました。

向花小学校の体育館は、割と古い建物。ピアノも同様に古いのですが、この日のために前日に調律を済ませてくれていました。

高千穂小学校は少人数だったこともあり、フロアに楽器を組みましたが、向花小学校ではステージ上で演奏します。ステージの横幅が狭く、音が会場全体に届きにくい構造のため、スピーカーの位置や向きを工夫。

このようなセッティングの場合、スピーカーからの大音量が、まっすぐ演奏者の耳に飛び込んで来ます。私は慣れていますが、ピアノの米津さんが気の毒。それでも、会場に聞こえるバランスを優先して耐えてくれました。

午後の演奏会は、高千穂に比べて標高が低い分、気温が高かったばかりでなく、子どもたちの熱気が加わり、3人とも汗だくのステージとなりました。初日から盛り上がっています。