18日のコンサートのため、山口に来ました。暗いうちに自宅を出発し、混み合う小さな飛行機で宇部空港に到着。空港内のCOCO’Sで、後続の便でいらっしゃる高橋晴美先生をお待ちしています。
思い返せば、エージェント泉さんとの初仕事も山口県からスタートしました。何年も前のその日、羽田空港で待ち合わせた泉さんから、通勤電車内に重要なものを忘れ、その捜索のため後続の便で出発するとの連絡があり、ひとり宇部空港へ。
その時も、今いる同じ店でコーヒーを20杯くらい飲んで、泉さんの到着を待ちました。そろそろ着くという頃合いに到着ゲートに行き、なぜか私の方がお出迎え。
そこに泉さんは、当時のスーパーシートの土産袋を提げて、のんびりと登場したのです。予算がないからと私を普通席に押し込んで置きながら、許さんぞと、息まく私。その日から、泉さんとの珍道中が始まったのでした。
さて、今日はこれからほぼ終日のリハーサルです。明日のコンサートは、私のソロ演奏45分、高橋晴美さんの「ひとつ」、そして「第九」という内容。
私にとって困難なのは、各セクションで、どうやって瞬時に気持ちを入れ替えるかという点です。
まあ、ソロはどうにでもなります。でも、「ひとつ」と「第九」では、エネルギーの使い方がまったく違います。
プログラム順では「ひとつ」を先に演奏しますので、そのチャンネルを早い時間から整えて本番に向かうことでしょう。問題はその後、ただちに「第九」を弾き始めるわけですが、果たしてチャンネルの切り替えをした上で、エンジンを十分に温めることができるかです。
不十分なままに弾き始めたら、途中で失速しかねません。こればかりは、実際にやってみないことにはわかりませんが、私にとって大きなチャレンジであることは確かです。
少々怖いのですが、果敢に挑戦してみようと思います。どうなることやら。どうぞ会場に足をお運びいただき、じかに確かめてみて下さい。お待ちしています。