2011年が終わろうとしています。人並みに年初の抱負などを考えたりもしましたが、それら一切が瞬時に崩れたのが2011年でした。
何もかもが狂い、そして壊れ、心の空洞を埋める術などないかのように思え、失意の毎日だった夏。タフだと思っていた自分も、案外もろいものだと知ったとたんに、より弱気になるという悪循環。それでも、今日ある意欲を取り戻せたのは、音楽があったからです。
かつては、負けるものかと歯を食いしばって、熱意を原動力に弾いていたのですが、今はより深い気持ちで音楽と向き合うことが増えた気がします。
新しいことに次々とチャンレジするよりも、今あるものを大切にしながら、より価値あるものに育てていくことに思いが向くようになりました。
確かなものを求めながら、ほんとうの音楽に一歩でも近づきたい。大きく空いた心の穴には、すでに新しい思いが根付き始めました。これでよかったのだと思います。