市内で数多くのエレファントパレード像を見ましたが、シンガポール動物園では、生きているゾウにも会うことができました。
まずは午前中の水浴び。
ゾウたちは、絶大な人気を誇る毎日2度のショーに出演。私よりもステージ経験が豊富な先輩たちです。ショーの合間には、お絵かきをして遊んでいました。
そしてショーでは、タイミングも絶妙な演技を披露。いやはやたいしたものです。
終演後は観客に野菜や果物をもらってのふれあいタイム。
他の動物たちも、日本の動物園に比べると活動的で、サービス精神も旺盛の様子。目立つ場所でウォーキングを繰り返すホワイトタイガーは、スーパーモデルのようにポーズまで決めてくれます。
野生の動物たちだけが持つ、毛穴から染み出るような生命力。それに動物園で接するのは極めて困難です。でも、それぞれの動物が持つ本能に由来する美しい動作は、じゅうぶんに観察できます。
特にネコ科の生き物の無駄のない振舞いには、いつもハッとさせられます。
小さな生き物も負けていません。どこか遠くを見据える視線には、名優顔負けの深い表情が。
瞑想に耽っているかのようなアザラシ。
目にもとまらぬ早業で、花から花へと飛びまわる鳥たちは、どの一瞬を切り取っても絵になります。
こうして、動物も植物も、生きることの美しさを、いつも身をもって教えてくれるのです。
シンガポールを後にし、成田へ。日本には入国せず、そのまま次の目的地へ向かう飛行機を待ちました。このタイミングで入国に支障が生じると、私は入国難民となるわけですね。
ラウンジで待つこと6時間。シンガポールのホテルを出発してから14時間が経ちました。予定の便に乗って、さらに6時間。およそ地球を半周する距離を移動しています。
一年のうち、どのくらいの時間を機内で過ごしているのか考えてみたら、1週間近くも飛び続けていることがわかり、我ながら驚き。こうした旅の人生は、まだしばらく続きそうです。
<シンガポール動物園で出会ったエレファントパレード像たち>