ハワイのシンボル、ダイヤモンドヘッド。その姿は一度見たら忘れられません。では山頂からの眺めはどんなでしょう。
ダイヤモンドヘッドは標高232メートルの死火山外輪山。クレーターにある登山口までは車でアクセスでき、そこに駐車をして、徒歩で山頂を目指します。
クレーター内は独特の植生。瑞々しいビーチや山脈に比べると、なんとなく乾いた環境に感じられます。外輪山の頂に小さく見えているトーチカ。そこが目指す展望台です。
道は最初だけ楽に歩ける舗装道ですが、だんだん険しさが増し、足元もゴツゴツした岩肌に変わっていきます。
ちょっと汗がにじんで来たところで、途中の展望台に出ました。見下ろす紺碧の海が、先へ向かうエネルギーを呼び覚ましてくれます。
いよいよ斜面が急になり、細く暗いトンネルをくぐると、急な直線の階段に出ます。ややなだらかな迂回ルートもありますが、この階段を一気に駆け上がってみました。
私は高所恐怖症。ここは人生と同じ。決して振り返らず、先に進むのみ!もうこの階段を逆に下りてくることはありません。
直線階段の先は、錆ついた螺旋階段。これも下を見てはダメ。ひたすら上へ上へ。
待っていたのは、見渡す限りの海原と、果てしない大空でした。頬をなでる風も爽快です。
ワイキキ方面を見ると、ここ山頂まで人々の活気が伝わってくるかのよう。でも、実際に街の喧騒が届くことはありませんでした。
眼下の岩肌とエメラルドの海とのコントラストも見ごたえがあります。このまま風に乗って、海まで飛んでみたいと思いませんか?
十分満喫した後は、楽々ルートの方から下山。といっても、やはりそれなりに急な階段を下りなければなりません。ここが一番、手に汗握る場所でした。
ゆっくり歩いて片道30分ほどのトレッキング。カジュアルな服装でも、余裕で踏破できます。ぜひトライしてみて下さい。