南の島で美しいサンセットをうっとりと眺めながらの日本料理。ちょっとミスマッチな組み合わせに思えますが、これがまた日本人にはたまりません。しかも、こんなに見事な夕暮れであれば最高です。
この夕暮れは、店内のすべての席から見ることができます。海側の大きな窓の外は広いテラス。そしてその向こうはビーチ。眺めを遮るものは何もありません。
テラスの一部には3つのカバナが設けられ、そこなら潮風を感じながら舌鼓を打つことができます。
今やホノルルにも数多くの日本料理店がありますが、ここ「都レストラン」は老舗。粋な女将さんを始め、スタッフ全員が和服姿で、流暢な日本語を話すこともあり、この眺めを除けば、まるで日本にいるようです。
メニューは手ごろな3種類のセットメニューの他、豊富なアラカルトが揃い、さまざまな日本酒も用意されていますので、改まった会席から気軽な酒肴まで、あらゆるニーズに応えてくれます。
客層としては、日本人と外国人が半々くらいでしょうか。外国人の中にも日本語を巧みに話す人もいますし、女将さんと親しく会話している常連さんも多いようです。
外国人に人気なのはしゃぶしゃぶ。和風の皿に、肉がまるでボタンの花のように美しく並べられているところにも、日本的美意識を感じます。
私はあえてちょっと洋の要素が加わったセットメニューを注文しました。ロブスター&ステーキディナーです。
まずは先付け。栗きんとんやかまぼこ、黒豆、ちょろげなど、やっとお正月気分を味わえました。
新鮮なサラダ。
ロブスターはバターソテーで。
U.S.ビーフフィレステーキ。
椀物。あとはご飯と香の物が付きます。
あずきアイスクリーム。
アメリカのレストランは、とにかく量の多さに圧倒されっぱなしですが、やはり日本料理は程よく感じられて安心です。
また、外国の日本料理はどうも味が・・・という声をよく耳にしますが、ここ都レストランではそんな心配もいりません。
どこまでも日本的なのに、日本にはないロケーションとムード。都レストランでの食事は、ハワイの旅に特別な思い出を残してくれることでしょう。