同じ街、同じ会場で演奏する機会が再び巡ってくることは少なくありません。でも、3年連続というのは、私にとっては稀です。しかも、大都会ではなく、地名の漢字を読むことすら困難なところからのラブコール。これはもう、最大限の努力をして、迎えてくれる皆さんに満足していただかなくては!
演奏会が続く場合、演奏曲を選ぶにもかなり気を使います。そこで、今回は運営の皆さんからリクエストを募り、これまでに演奏した作品でもう一度聞きたいものと、エレクトーンで聞いてみたいと思う作品を挙げてもらいました。どんなリクエストが来るだろうとビクビクしていたのですが、私の好みにもエレクトーンとの相性にも合っていて、ますます嬉しくなりました。私の演奏会プログラムには、いつもテーマがあります。そのテーマに沿って、それぞれの作品が相乗効果を発揮するように配列していきます。演奏会の質の半分は、ここで決まると思っています。それだけプログラムは重要なのです。
まず、リクエストされた作品リストを眺め、そこに共通するテーマを見つけます。そして、テーマに沿ったストーリーを考え、作品の配列を決めます。これは美術館のレイアウトを決める作業に似ているかもしれません。テーマに沿わない作品は、そこで無理に披露しても引き立たないので、あえて引っ込めます。今回は、リクエストされた作品のほぼすべてを盛り込むことができました。そうして決まったプログラムがこちらです。
・威風堂々 第1番 エルガー
・組曲「鏡」より“海原の小舟” ラヴェル
・組曲「惑星」より“火星” “木星” ホルスト
・交響曲第5番「運命」 第1楽章 ベートーヴェン
・交響曲第9番「合唱付き」 第4楽章より ベートーヴェン※
・交響詩「フィンランディア」 シベリウス
・アランフェス協奏曲 第2楽章 ロドリーゴ
・交響曲第9番「新世界より」 第2楽章 ドボルザーク
・交響詩「我が祖国」より゛モルダウ” スメタナ
・故郷 岡野貞一
(※交響曲第9番「合唱付き」は、しそう労音第九合唱団の皆さんとの共演。ごく一部分のみの演奏です。)
最初の第一音から終演まで、一瞬も集中力を途切れさせることのできないプログラムになりました。でも、お客様にはゆったりとリラックスしながらお聞きいただけるようにしたいと思います。
神田将エレクトーンリサイタル
2016.8.21(日) 14:00開演 16:00終演予定
兵庫県宍粟市山崎町鹿沢88-1 / 0790-62-5300
高速バス津山大阪線で、大阪駅から山崎インターまで約2時間
高速バス三ノ宮山崎線で、神戸三ノ宮駅から山崎まで95分
チケット: 一般3,500円 高校生以下1,500円
お申し込み・ 問い合わせ: 宍粟労音 0790-62-5681
主催: 宍粟労音
後援: 宍粟市 宍粟市教育委員会 公益財団法人宍粟市文化振興財団