今週末は、大阪・茨木で演奏会です。先月の新潟を終えてから、充電期間を持ちながら、じっくりと時間を掛けて準備を進めてきました。といっても、特別な工夫をしたわけでもなく、ひたすら稽古をするだけなのですが・・・
新潟では10年に1度あるかないかの納得のいく演奏をすることができたのですが、それには不安が完全に消え去るまで稽古を重ねる必要があることを実感しました。どんなに弾いても、いつ何があるかわからないのが本番です。実際には不安は消滅しないのですが、何とかなるさとごまかすのではなく、これでよしと不安を寄せ付けない気持ちになれるまで、とことん弾き込むことにしました。
それでも、なかなか納得のいく演奏には至りません。一音弾いて、ああ、この感じじゃないよと、舌打ちしたくなることしばしば。それが続くと、この下手くそが!と声に出して自分を罵っています。その下手くそな状態でも、過去の演奏に比べたら上等かもしれません。なにしろ、演奏に向かう考えや目指すところが大きく変わり、質が大きく向上したことが自分でも実感できます。
茨木のプログラムは、慣れ親しんできた大好きな作品ばかりですが、格段にグレードアップさせ、やっと自信も出てきました。この歳になって、まだ成長できること、まだ上を目指せることがとても嬉しい! ぜひ、皆さまに聞いていただきたいです。演奏会詳細はこちら
7/9 Beauty from the Inner プログラム
第1部 〜音楽の中に生きる美しき女たち〜
・歌劇「椿姫」前奏曲/ヴェルディ
・歌劇「カルメン」第4幕への前奏曲・第1幕への前奏曲/ビゼー
・歌劇「サロメ」七つのヴェールの踊り/Rシュトラウス
・亡き王女のためのパヴァーヌ/ラヴェル
・眠れる森の美女 ワルツ/チャイコフスキー
・亜麻色の髪の乙女/ドビュッシー
・組曲「アルルの女」ファランドール/ビゼー
第2部 〜音楽で描く風景と心象〜
・組曲「ペールギュント」朝/グリーグ
・シシリエンヌ/フォーレ
・道化師の朝の歌/ラヴェル
・交響曲第9番「新世界より」第2楽章/ドボルザーク
・交響詩「わが祖国」モルダウ/スメタナ
(第1部後半3曲は菊池玲那が演奏します)