上海は初めてという弟子パパのために、小型バスをチャーターして豫園観光に出掛けました。となればランチは当然、南翔饅頭店です。いつでも祭の浅草を思わせる賑わいの豫園ですが、この日は比較的人が少なく感じられました。
南翔饅頭店はこの地に店を構えて100年以上。連日、上海を代表する味を求めて人々が長蛇の列をなす大人気店です。
1階にはテイクアウト用の売り場があり、ファストフード的な気軽さで名物の小龍包を楽しめます。1時間待ちはざらだとか。ガラス張りの厨房で饅頭を作っている様子も見えます。
2階と3階はテーブルのある餐庁(レストラン)。同じものを注文しても、階が上になるほど値段が高くなります。今回は2階席へ。ここでも待ち時間を覚悟して並ばなくてはなりません。
客層はやはり観光客中心。さまざまな外国語が飛び交う中、日本語もあちこちから聞こえて来ます。
早速、あれこれと注文。まず運ばれてきたのはサモサ風の揚げ餅。
海老すり身揚げ。子どもたちがすかさず箸を伸ばしたのがこれ。キッズ好みの一品です。
野菜料理を積極的に注文して、バランスを整えます。色鮮やかでさっぱりした野菜は、口直しの役にも。
いよいよ小龍包が運ばれてきました。蒸したて熱々の蒸篭から、ふわっと湯気が上がります。
いろいろな種類がありますが、今の時期、蟹はシーズンオフなので避けました。また、海老入りなどシーフードの小龍包を頼んでも、肉の中に海老が加わるというスタイルで、味はさほど大きく変わらないように感じました。
そして野菜饅頭。色の濃い野菜がたっぷり。
南翔饅頭店は日本にも支店がありますが、上海と比較するととにかく高いのが気になるところ。六本木や渋谷の店だと、上海と同じような調子で注文すれば、すぐに一人一万円程度になってしまいます。だったら、饅頭食べに上海まで飛んでいくのも悪くないかもしれません。