土曜日の山口さくらコンサートは最高の気分でした。余韻そのままに日曜日は終日和歌山宮井楽器の特別レッスン。受講生たちの音楽に大きな進歩と手応えが感じられ、私は更に上機嫌に。そして月曜日は静岡県の袋井まで、ちょっとお出かけです。
土曜に体力と精神力を燃やし切り、日曜に残りのパワーを振り絞って受講生の演奏に合わせて叫びまくり、箸を持つのも面倒なくらい疲れ果てているというのに、弾けると思うだけでエネルギーが湧きあがってくるから不思議です。
月曜日は兵藤楽器店の講師さんたちが集まっての年次大会。昨日ブログで紹介した6月15日のコンサートを成功させるため、先生方を前にプレゼンテーションをさせてもらうことになり、年次大会の会場へと駆けつけました。
ホール主催の公演として開催が決まったからといって、あぐらをかいて安心しているわけにはいきません。ひとりでも多くの方々に聞いていただいてこその成功です。
そのためには音楽教室の先生方のご協力は欠かせません。行くか行かないかは当人たちが決めることながら、せっかくの音楽会だからぜひ聞いていらっしゃいと、先生の助言が一言あるとなしとでは、結果は大きく違ってきます。
チラシだけ渡され「あとはよろしく」と丸投げされたのでは、積極的に勧めようという気持ちにはなれないものです。しかも、名前も聞いたことのない人が弾くエレクトーンのコンサートです。ピアノの先生には、むしろ行かない方がいいわよと言われてしまうかもしれません。
では、どうしたら積極的にご紹介いただけるかを考えたところ、先生方に直接お目に掛かり、私の演奏をお届けした上で、コンサートに向けての思いをお伝えするのが一番だという結論に達しました。
そこで、年次総会の席で20分ほど時間をいただき、演奏と挨拶をすることになったのです。コンサート実現に向けて尽力して下さったスタッフの皆さんも顔を揃えてくれ、頼もしい限り。
こういうシチュエーションは、場数を踏んだ私でも恐ろしく緊張します。いつもの演奏会と明らかに違うのは、私の音楽を聞くために集まった人々の前で弾くのではないという点。しかも立派な先生方の前ですから、どうしても硬くなってしまいます。
6月15日の成功は、今の演奏に懸かっている。そう思うと余計に気持ちが乱れます。でも、演奏を始めてすぐ、いつものように音楽の精が私のもとへ下りて来てくれました。
先生方や楽器店の社員たちから、本当に音楽が大好きなんだというメッセージが伝わって来て、それも演奏を大きく後押ししてくれた気がします。20分の予定が30分になり、その後の食事会ではエレクトーンを中心とした音楽談義が盛り上がって、やっぱり来てよかったなという気持ちに。
コンサート宣伝のために年次総会にまで押し掛けるなんていやらしいかなとも思いましたが、いつしかPRのことも忘れ、先生方との交流を楽しんでいました。
会場は一昨年にも訪れたことのあるレスぺランス。演奏の後にコース料理を味わって、ちょっとしたディナーショー気分。
アミューズはエスカベージュにいろいろな野菜を載せて。
前菜はフォアグラのフランに海の幸と野菜。これ、結構気に入りました。
スープはきのこカプチーノ仕立て。
メインディッシュは牛フィレ。今回はタケノコだけ残しましたよ。
デザート4種盛り合わせ。あとはコーヒーとパンが付きます。
この後は東京に戻る予定を変更して、ふたたび大阪に戻ることに。名古屋に立ち寄る用事があったので、名古屋から大阪までは近鉄特急を利用。いつもと違う風景を眺めながら、快適な移動でした。6月15日のコンサートがますます楽しみです。