最近、自宅稽古で缶詰が続いている時に愛用している小さなタイ料理店。タイポップスのけだるいヴォーカルが流れる店内は、小さなテーブルふたつとカウンターのみ。店員は若いタイ人の兄ちゃんひとり。ちょっとシャイに「サワディーカップ」と迎えてくれます。
カウンターには、タイの香辛料や調味料が並んでおり、その間には派手な色彩の造花や、観光名所の土産品のようなものも。このチープさ加減がタイっぽくてホッとします。
他にもお客がちらほら。会話を聞くと、女性ふたり連れは中国人、中年カップルは韓国人、テイクアウトのでき上がりを待っているおばちゃんはタイ人。なんと日本人は他にいないみたい。なんともエキゾチックです。
タイ人の店員にはほとんど日本語が通じません。メニューは指さすか、タイ語で注文します。
ランチメニューは、いろいろなカレーや麺類など、バラエティ豊富。すべてドリンク、サラダ、スープ、デザート付きで800円。素朴で気取りのない料理が、むしろタイで食べているような気分にさせてくれます。
この日はガイカパオ。まんべんなくまぜまぜして、スプーンとフォークを左右の手でそれぞれ持って、タイのお作法でいただきます。
800円を支払うと、兄ちゃんは胸で手を合わせ、ワイをして見送ってくれました。ほんの20分のショートトリップ。いい気分転換です。