25日の日曜日も、新潟は素晴らしい天気に恵まれ、馴染み深い九州や山口が大雨だというのに申し訳ないくらいでした。午後3時からは新潟コール・トゥッティのミニコンサート。それに照準を合わせながらも、リラックスを求めて新潟の魅力を尋ね歩いてみました。
やはり新潟の街は信濃川沿いがいい感じ。何気なく川岸を歩いていると、何やら不思議な小屋?を発見。先住民の家のようでもあり、1万年後の人類が住む究極のエコハウスのようでもあります。
竹を編み込んで造られており、中に入ることもできます。網目から漏れる光が作る模様の美しさに惹かれました。これは7月14日にスタートする水と土の芸術祭の作品。他にどんな作品があるのか、興味が湧きます。
昼食は市場のあるピアBandaiへ。週末はにぎわいマルシェを開催中。オープンエアで魚の串焼きも楽しめます。
飲食店はいくつかありますが、新潟漁協の「瓢」に行ってみました。社員食堂のようなさっぱりとした店ですが、人気があるらしく混雑しています。
鯛の塩焼き定食。750円という嬉しいプライス。味も大満足で、コストパフォーマンス最大級でした。
りゅうとぴあでは、合唱の稽古が始まっています。プログラムの中で、私が加わるのはラターのグローリア1曲だけ。合唱は他にもたくさんのプログラムがあるので、そちらを稽古しています。
土曜日にも長時間の稽古があり、本番を控えた日曜日もギリギリまで練り上げて行くのは、かなりの体力と気力が必要。皆さんの根性はたいしたものだと感心します。
そして指揮をしながら、ずっと大声で指示を出し続ける時任先生も、実にタフ。9時間連続のレッスン程度で限界を感じる私は、まだまだ甘いです。
皆さんの白熱した稽古を見ていたら、私の方が緊張してきてしまいました。前日からリラックス、リラックスと自分に言い聞かせているのに、焦るばかり。そこで、稽古場をそっと抜けて、新鮮な空気を吸いに出てみました。
この草原はどこだと思いますか?実はコンサートホールの屋上にある空中庭園のひとつ。思い切り大の字になって寝ころびたくなります。
このガーデンを望む屋内には和カフェが。ちょっと一服することにしましょう。
肩の力を抜いて稽古場へ戻ると、合唱団の皆さんは楽しそうに振付を相談したりして、先ほどよりも活気づいていました。かと思えば指揮者からのシビアなダメ出しに気を引き締めたり。客観的に見ても、とてもいい稽古です。
やがて迎えた本番。今回は7月7日に向けてのランスルーリハーサルを公開するというスタイル。当日、ボランティアで受付などを手伝ってくれる方々が主な観客です。
それでも、流れに沿ってしっかりと本番通りに進めて行きます。私の出番までは客席でお客様と一緒に鑑賞しました。どの曲にも素直に共感できるいいプログラムです。
いよいよ私の出番。この日はリハーサルもなく、いきなり本番。前日のリハーサルで支持されたことは、きちんと頭に入っています。でも、その段取りがまだ体に染み込んでいないので、思い通りに対処できるかが限りなく不安。
そんな不安が、演奏をどんどん硬くしていきます。更に気が焦れば、テンポまで前に倒れ込んでいく感じ。制御しようにも、思うようにはいきません。
ああ、またやってしまった。そんな気分で演奏を終えました。でも、時任先生は、あえて私にはバランスのこと以外、音楽的なことには何も注文を出しません。
でも、本番後に出された合唱団の皆さんへのリクエストの中に、これは「私にも当てはまるな」とか「むしろ私のことだな」ということがたくさん含まれていました。
まだまだ消化不良。でも、課題は見えています。つべこべ言わずに、できるまで繰り返しやるしかないのです。
なぜできないのか。それは、できるまでやっていないから。7月7日の本ステージまであと2週間。意地でも仕上げて、自信を持って気分よく演奏します。
さあ、魅力いっぱいの新潟の街歩きと、七夕のコンサート。皆さまもこの機会にぜひお出かけ下さい。時任康文先生&神田将、合唱団と神田将、ラターを弾く神田将。どれも、かなりレアですよ。