昨年の7月に他界した神田将後援会前会長の法要に参列するため、小樽を訪ねています。足繁く小樽に通った頃を思えば、すっかりご無沙汰。でも、小樽の街は、私をいつでも温かく迎えてくれます。まだ会長がお元気であるかのように。
新千歳空港から小樽築港駅までの列車内では、隣り合わせに座った老婦人と会話が弾みました。
私が窓際で、ご婦人が通路側。ご婦人は、前の座席背面に付いているテーブルを引き出して茶を載せ、荷物は足元に置いていましたが、停車駅が近づく毎に、茶を片付け、荷物を膝に載せます。先に降りるのかなと思いますが、一向にその気配はありません。
もしや私が下車すると思い気を利かせてくれているのかと尋ねると、そうだといいます。私は小樽築港まで行きますから、どうぞそれまで遠慮なくと付け加え、しばらく車窓の眺めを共有しながら会話を楽しみました。
札幌を出てしばらくすると、列車は美しい海岸線沿いを走ります。短い北海道の夏を逃すまいと、若者たちは水着になって、海とたわむれていますが、車窓から眺めると、まるで映画のワンシーンのように見えました。
小樽ではグランドパークに滞在。毎年ディナーショーに参加していたので、馴染み深いホテルです。
夕方にチェックインを済ませ、早めの夕食を。たまにはホテル内で食べてみることにしました。ダイニングはブッフェがメイン。でも、食べ放題で張り切るという気分ではなく、アラカルトで注文することに。
メニューを見ると、すっかり一新されていました。東京の感覚で見ると、値段もとびきりリーズナブル。なんだかバンコクにでも来たようです。
アジアセレクションの中に、海南チキンライスがあるのを見つけました。海南チキンライスといえば、シンガポール。これで決まりです。
グランドパークはシンガポールに本拠地を置くホテルチェーンですので、そのカラーを打ち出すために取り入れたメニューかもしれません。
シンガポールで食べたものとは若干イメージが違いますが、北の国で赤道近くの味を楽しめるのですから、それでいいとしましょう。ではデザートを。
エスプレッソとマンゴーのパフェです。一言で、ほろ苦ずっぱい。でも、思いのほか複雑な味わいが楽しめます。なかなか個性的ですが、いいアイデアです。気に入りました。
さあ、今夜は楽器がないので稽古が出来ません。ただ、なんとなくだるい感じ(たぶん気持ち由来)なので、早めに休みます。