東京に戻り、早速ご近所ホテルでディナー。もう食事を終えて帰る人の方が多い時間帯に入ったので、店内はゆったりと落ち着いた雰囲気。賑わっている時よりも、静かな方が圧倒的に快適です。
さて、季節のコースが新しくなったので、他のメニューは見ず、すぐにそれに決めました。パンは温められたソフトなカンパーニュ。オリーブオイルと塩が添えられ、好みに応じてバルサミコを垂らしてくれます。すると、なんとなくハート型になりました。
小前菜はジャガイモのムースにトマトのソース。夏らしい一品です。
前菜はアスパラガスとオマール海老のサラダ オリーブの香り マヨネーズソース。ここでもオマールがハートを描いています。
アスパラは細身のグリーンと、見た目立派なホワイト。ホワイトは大根のような食感。いったい産地はどこかと尋ねましたが、「ヨーロッパ産」としか記載がないとか。EUでも野菜の原産国表示は義務付けられていると思っていましたが・・・
パスタまたはリゾットのうち、リゾットをチョイス。真鯛の切り身が載っていますが、生臭さが際立ったのは、私が病み上がりで嗅覚が敏感だったからでしょうか
主菜は3種類から選べます。今回は一番軽そうな魚介のミスト スピネッリ トレビアーノ 白ワインソースにしました。
ドルチェというべきか、デセールというべきか。ホテル全体で開催中の「FRENCH TOUCH 2012」の一環として、MOFショコラティエのクリスチャン・カンプリーニ氏がカフェのお菓子をプロデュース。
いつもとはガラリと趣きの変わったエスプリと色気のあるお菓子が並んでいます。コースでは好みで3種類をチョイスできます。
写真手前左はトゥールショコラ。濃厚な味わいと軽やかな舌触りは実に見事。右隣のマロンチーノもうっとりするような上品さです。奥にはグラスに入ったババ。これらのお菓子目当てに来店する価値があります。
最後はお茶と一緒に、コースにはないオマケのお菓子。こちらもクリスチャン・カンプリーニ氏によるもの。腕前とセンス、そしてハート。同じ材料でもこうまで違うかと思わせられました。